この曲を聴け!
Somnium / THOU SHALT SUFFER
Hydra ★★ (2006-05-25 00:03:00)
User-to-the-ETHERさんがこの作品の全体ついてズバリ的確に書いて下さっているので
今更自分の駄文を入れるのに抵抗があるのですが(笑)、
この作品が個人的にとても好きなので書こうと思います。
Tr-1はこの作品の幕開けを飾る暗く静かな曲です。
次のTr-2から段々と不穏さと美しさが曲の中に見え始めます。
そして3曲目、序盤は静かに妖しく進みますが
後半はまるでRPGのボスの曲のような華麗な曲となります(笑)
4曲目は今までのクラシカルな曲調とは少し異なる感じとなっています。
あまりこの辺りの知識がないものでうまく言えないんですが
インダストリアルというんでしょうか、NINのようなデジタルな音が
まるで渦を巻くように絡み、そしてそれが一気に消えた後に奏でられる
冷たいピアノが非常に印象的です。
そしてこの「Somnium」のメイン曲の一つともいうべきTr-5は
Ihsahnの作曲家としての深さを感じさせるとても良い曲です。
6曲目は5の荘厳さとは少し違う静かな旋律が作品全体の中で良い繋ぎとなっています。
Tr-7は#4のようなデジタルな手法で#6をアレンジしています。
#8もメインともいうべき曲です。この辺りの曲はクラシックに馴染みはなくとも
シンフォニック系統を聴く方であれば気に入って頂けるのではないでしょうか。
#9は最終章に向けて暗く冷たい音のトンネルを抜けているような、
そんな光景が浮かびます。
そしてこのトンネルを抜けると遂に最後の#10が始まります。
といっても今まで以上の荘厳さというものはあまり感じられず
静かな暗さと美しさがこの曲の主たるものになっています。
クラシックを聴く方でも普通に聴けてしまうような印象も受けます。
勿論曲としてはとても良い曲ですが
ただ最後の曲にしては少しあっさりと終わってしまうのが残念です。
Emperor4thの最後の曲の終わり方のようなあっさりさ感じられます。
それでもこの辺りについての好みは人それぞれだと思うので
気にならない方もいると思います。
あまりうまく書けずに長々と垂れ流してしまいましたが
この作品は非常に良い作品だと思います。
これを聴いてIhsahn氏を崇拝してしまう方もいるかもしれません(笑)
もっと多くの方に聴いてもらいたい作品です。
→同意