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This Godless Endeavor / NEVERMORE
火薬バカ一代 ★★★ (2007-02-20 22:01:00)
NEVERMOREというと、『A TRIBUTE TO JUDAS PRIEST VOL.2』に提供していた“LOVE BITES"のブチ壊しカヴァーの印象が悪過ぎて、その後は「ああ、モダン・へヴィネス系(今となっては死語か)のバンドね」と、聴くのを敬遠していたのですが、'06年発表の本作の評判の良さに誘われて購入してみたら・・・これが本当に素晴しかった。
確かにモダンな要素も至る所に散りばめられているものの、それ以上に耳を奪われるのが、①や③といったスピード・ナンバーで堪能できる、古き良きスラッシュ・メタル的な疾走感、思わず顔が歪む程の「泣き」が炸裂するヘヴィ・バラード⑤を頂点に、アルバム全編に溢れる哀メロ、そして、ラストを劇的に締める⑪を始めとした、ドラマティックな曲展開といった要素。
また、そうした楽曲を華麗に彩るのがウォーレル・ディーンの強力な歌声。SANCTUARY時代からハイトーンVoには定評があったものの、魅力的な歌メロの構築能力にかけてはイマイチな印象が強かった彼氏ですが、ここでは低~中音域を活かした表現力豊かな歌唱を披露。特に、憂いをタップリと含んだキャッチーなサビメロの素晴しさは特筆ものです。
こりゃ俄然、過去の作品も聴いてみたくなりましたよ。

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