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Inquisition
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アルバム中屈指の不思議曲。カテゴライズが難しい。
冒頭のリフなんてデスメタルでこれ使うかよっていう奇天烈さだし、ドラムスの変幻自在っぷりは頭おかしいレヴェルだし、何度聴いてもなぜこれが自然につながるのかがわからない展開が狂っていて実に味わい深いのです。
タイトルが「異端審問」で魔女狩りがテーマのようですが、理不尽なテーマには理不尽な曲が適うということでしょーか。
うにぶ
★★
(2023-10-15 22:15:41)
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The Highest Level
'23年発表の7thフルです。
たぶん今年、デスメタルの中で一番このアルバムを聴いている気がします。お気に入りで、というよりは理解できなくて。
前作『INFINITE REGRESS』は全然違和感なくしっくりきて、「ああ、いいなこのアルバム」と気持ちよく聴いていました。
このアルバムはまず音づくりに引っかかりました。なんだかリヴァーブが少ないせいか、乾いた音で、デスメタルらしい重々しさが感じられません。『IN CRISIS』の頃とは全く違い、前作と比べても生っぽいと言うかハードコアっぽい音な印象です。
速く激しくヘヴィなデスメタルなのは間違いなく、複雑で色々凝った展開があるのもいつものこと。だからサラサラと聞き流すこともできます。
でもなんか違うんです。
デスメタルってけっこう音で空間を埋め尽くし、邪悪な雰囲気で持っていけばOKみたいなところがあると思うんですが、残響が少なく各楽器の音が分離して聴こえることで、誤魔化しが効かない作品になっているためでしょうか、一人一人が演っている「変なこと」がいちいち意識に入ってくるんです。
「え、何でこの展開でドラムがそんなこと始めちゃうの?」「えー、リフの合間にそのアクセント要る?」「何この珍妙なリズム!?」みたいな。
自分の中で「こういうのがデスメタル」と思うような型にはまってくれない。こう来るだろうなみたいな予測が外れて、非常にキモチワルイ。
だったらこれが嫌いなのかと言えば、聴くたびに新たな刺激や発見があって飽きないために、徐々に徐々にのめり込んでいってしまうのです。結局やたらリピートしちゃっています。
あと、とにかく曲それぞれの個性がはっきりしていて面白いです。(6)(7)(8)あたりを続けて聴いていただければわかりますが、振り幅が大きくて雰囲気がガラッと変わります。
完全に我が道を行っている作品です。ここでしか聴けない音、このバンドしか作れない音楽。こういうバンドは追い続けないと後悔しちゃいます。
うにぶ
★★
(2023-10-09 21:01:32)
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