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1. 失恋船長 ★★★ (2025-01-17 11:19:49)

アナ・ニコリッチとネヴェナ・ブランコヴィッチという女性シンガーが二人メインに立つバンド、ネヴァナはキーボードもプレイ、このバンドの顔として大活躍である。彼女のユーティリティが重要な要素なのだが、旦那さんであるスルジャンのギターワークがバンドサウンドにもり立て、二輪の華に一層の彩りと潤いを与えている。
大人の色気、そして艶やかな歌声の女性シンガー二人による華麗なるパフォーマンス、その歌声は色鮮やかなモノでありバンドサウンドの根幹を成している。まぁこの歌声を前に出したアレンジなのだから当然と言えばそうなのだが、両者が私がフロントマンよとも言うべきプライドの対峙。そういうモノが音となり出ているのがポイント。けして和気あいあいではない、バトルが互いを高め最高のパフォーマンスで魅了してくれる。

ライブ映像も見たが、キーボードを弾きながらステージングも行い歌う姿は素晴らしいなぁと思いましたね。前回はベースとしてプレイヤーのみならずソングライティング面でも貢献したアレッサンドロ・デル・ヴェッキオはバンドを去ったがアンダース・ヴィクストロム、ヨナ・ティーというメンツが新しい魅力を提示。このしなやなかメロディックメタルサウンドをより一層、強固なモノとした。

このバンド最大の魅力。それはハードサウンドとAORの導入。この方程式に対して恐ろしい程、忠実なる忠誠心を持って挑んでいること。それだけに、やや淡泊に聞こえたり、デジャブ感が漂うのは否めない。しかし、エッジの効いたギター、シンプルだが的確なリズムを刻むドラムとベース。華やかさをコントロールする鍵盤プレイ、それらが一体となり美しいハーモニーを紡ぐ二輪の華を、壮麗なるメロディックロックが守っている。

自分たちの音を持っているバンドの強み。時代を超越する普遍的なサウンド。セルビアというバックボーンが、この旋律に息づいているのも見逃せないポイントだろう。しかしメジャー級の音なので世界中、どこに出しても恥ずかしくない、ローカル色など皆無なワールドワイドな感性に彩られたサウンドは多くのメロディ派は歓喜するでしょうね。

今回もオジサンの心に潤いを与えてくれます。徹底的に無駄を排したコンパクトな作り、そんな中で⑨では展開に工夫を凝らし、アルバムのアクセントになっています。能ある鷹は爪を隠す、次作はシングル向けとアルバムならではの濃密さ、そういうメリハリを見せて欲しいと思いましたね。その力量があるバンドなのだから。

前作もそうなんですけどね、曲間が短いからあっという間に聴き通せる。それも戦略なんでしょう。アルバム単位で勝負できるサウンド作り、1話完結のドラマを見たような充実感がある。



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