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Treacherous Ways (失恋船長)


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Treacherous Ways

ヴォーカル兼ギターのアレックス・シオルティーノのさんの事は勉強不足でよく分かりませんが、リズム隊が熱い。ベースは我らがジョン・ギャラガー、ドラムはマイク・ヘラーというRAVEN組が担当。古典に拘り抜いたクラシックサウドはこれぞヘヴィメタルと言ったマナーと様式を守り愛するサウンドに収支徹しており、そのやりきりぶりに驚かされる。
ド派手なドラムバンドサウンドを後方支援、時には前に立ちバンドサウンドを牽引するかのような目立ちっぷり、ここでは少々キャラが薄めだが十分存在感を発揮するベースの個性的なフレーズと組み立て、なにより楽曲が素晴らしいではないか、過度に主張しないバンドサウンド、荒涼とした哀愁のメロディ、これぞ正統的なスタイルというヤツであろう。
誰がイニシアチブを握っているのかは分からないが、各々が主張しすぎないというのはバンドにとっては最重要、その意識と三位一体から生み出される緊張感と秘めたるパワー、これぞヘヴィメタルであろう。

失恋船長 ★★★ (2023-10-05 20:01:49)