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He's Returning / White Heart (火薬バカ一代)
White Heart (火薬バカ一代)
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He's Returning / White Heart
ポップな高揚感を湛えた曲調に、絶品のグラデーションを描くメロディ、
それにメンバーほぼ全員が歌える強みを生かした華麗なボーカル・ハーモニーに
彩られたドラマティックなアルバムのハイライト・ナンバー。
WHITE HEART屈指の名曲です。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-10-13 00:47:49)


White Heart

近年はプロデューサー業でも腕を振るう、ビリー・スマイリー(G)とマーク・ガースミール(Key)を中心に結成。ダン(G)とデヴィッド(Ds)のハフ兄弟を筆頭に、多彩な音楽ジャンルで活躍するタレントを数多く輩出してきた「ナッシュビルのTOTO」こと名門WHITE HEARTが、’80年に発表した記念すべき1stアルバム。
多作ぶりで知られ、その時々によって音楽性を変化させてきたWHITE HEARTですが、本作で聴けるのは、親しみ易い柔和なメロディ、安定した演奏力を生かしたシャレオツなアレンジ、それに美しいボーカル・ハーモニーに彩られた(良い意味で)典型的なCCM系AORサウンド。ゆえにゴリゴリのメタル者にとっては多少刺激に乏しい内容であることは否定しえないものの、本編開幕を軽やかに飾るキャッチーな①や、高いヒット・ポテンシャルを感じさせるバラード⑤等、フックの効いた楽曲の素晴らしさは、このデビュー作の時点で既に傑出しています。
随所でコシの効いたGプレイを差し込み、単なるBGMに留まらぬ存在感を発揮するダン・ハフが、後の売れっ子セッションマンとしての片鱗を早くも伺わせてくれれば、これ1枚きりでバンドを去ってしまうスティーヴ・グリーン(Vo)も、張り良し/伸び良し/艶良しの強力ハイトーンVoで、本作の完成度を更に一段階引き上げ。ポップな高揚感に満ちた曲調と絶妙なメロディ展開が劇的に躍動する④なんて、両雄のポテンシャルが十全に発揮された名曲中の名曲。クリスチャン・メタル好きなら聴かずには死ねませんて。
WHITE HEARTの代表作として人気を集めるのも納得の名盤ですね。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-10-11 00:48:16)


Keep Fighting the Fight / Hotline
アクション映画の主題歌に起用されていても違和感のない
印象的なKeyリフと張りのある歌声が映えるアルバムのラスト・ナンバー。
本編のエンディングをハード・ナンバーで締め括るバンドは信用できますね。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-09-15 01:16:20)


Hotline

GIANTでの活躍や、プロデューサー業でも知られるダンとデヴィッドのハフ兄弟、数々のグラミー賞に輝くゴードン・ケネディ、トミー・シムズといった腕利きメンバー達が在籍していたことで知られるナッシュビル出身のAORバンド、WHITEHEART。本作はダン・ハフが脱退し、その後任にゴードン・ケネディが加わるという編成替えを経た彼らが'85年に発表した3枚目のフル・アルバムとなります。
ダンの抜けた穴を着実に埋めるゴードンのHR志向と、アメリカにおけるHR/HM人気の爆発的な盛り上がりを推進剤に、本作で披露されるサウンドも過去2作に比べると一気にハードネスが増強。といってもいきなりゴリゴリのメタル・バンドに変貌するはずもなく、AORがハードポップになって程度の差異ではあるものの、躍動感溢れるOPナンバー①、後に続くキャッチーな②という冒頭の畳み掛けが如実に物語る通り、HR/HMリスナーにとっては相当に取っつき易い内容に仕上がっていることは間違いありません。
ハードさを増したからといってメロディのフックが疎かになっていない点も、流石メロディ職人が揃ったバンドだけあって、一般的にはほんわか和み系バラード③が代表曲として人気が高いそうですが、個人的にはシンセを生かしてリズミカルに駆け抜けていく⑤、メンバー全員が歌える強みを生かした⑥、80年代アクション映画の主題歌に起用されていても違和感のない⑩といった、ハードめな楽曲の方に心惹かれましたよ。
本国アメリカのファンの間ではWHITEHEARTの最高傑作と評されるのも納得の1枚。GIANTが気に入った方ならトライする価値は十分にあるのではないでしょうか。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-09-14 00:35:51)