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Ready To Rumble (失恋船長)


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Ready To Rumble

Jimco Recordからリリースされた謎のコンピレーションアルバム?それともバンドなんだろうか?リー・ハート軍団とも言えるお馴染みのメンツが顔を揃える企画モノ的な作品。参加メンバーやリードシンガーも楽曲毎に代わり作曲クレジットもバラバラ、デイブ・センザックなんて渋いところから、FASTWAYでお馴染みのクリス・オショーネシー、等々も含め、既に世に出た曲や、後からリサイクルされる楽曲もあったりと、調べるのもめんどくさいので割愛しますが、その節奏の無さに驚かされます。

リリース時はまだ、そういう事情も知らないのでフレッシュな気持ちで向き合えるが、今となっては微妙です。しかし、そういう背景を知らなければ、派手さには欠けるが味わい深い英国ハードサウンドとして楽しめるでしょう。
やはり、ポール・ディアノが歌っていたり、ジョン・スローマンやRAINBOWに抜擢される前のドゥギー・ホワイトの歌声が聴けたりと、発見はありますよね。また経緯は分かりませんがアナログ盤には収録されたかったポール・サムソンのソロアルバム、Joint ForcesのCD盤に収録される⑪など、変わり種もありますので、ダメだこりゃと捨てきれませんよね。

92年という新しい時代を前に、日本でのみリリースされた今作。苦しい時代はアーティストのみならず、リスナーもそうだったという事なんですけどね。英国ハードシーンの残党組による意欲作と思えるか、寄せ集めと感じるかで評価も大きく分かれますが、懐かしい時代を回顧するのも悪くないですよね。
うつろいでいく当時のシーンを思い出しますわ。

失恋船長 ★★★ (2023-08-11 22:28:28)