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Adrenaline Rush (2014年)
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Adrenaline Rush
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解説 - Adrenaline Rush
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1. 失恋船長 ★★★ (2025-01-30 02:02:46)

バンド名を見るとリンチ・モブを思い出しますが2000年代にデビューしたメロディックメタルバンド。Elegy等のドラマーとして知られるダーク・ブライネンバーグがドラムを担当、シンガーはゲストとしてクレジットされているのがデヴィッド・リース。ギターはツインギター編成でキーボードプレイヤーもいる6人所帯。デビューはMTM、そして今作はAOR HEAVENとメロディ派のマニアには安心のブランド力を汲み取れるでしょう。

ドイツ人とオランダ人、そこにアメリカ人のデヴィッド・リースが絡むという布陣なのだが、脇を固めるメンツも豪華、プロデューサーはデニス・ワード。コーラスでハリー・ヘスも参加。さらには⑨ではマティアス・ディートがギターソロで客演というサプライズもある。それだけに、楽曲は勿論だが音楽性も含め、そつなくまとめ上げたスタイルを堅守。

メロディ派のマニアにとっては期待通りの布陣が見事なフォーメーションで作戦を展開する様を見せつけられているようでしょうね。無駄のないアレンジと質の高いメロディ、ツインギターコンビも歌を邪魔しない、キーボードも悪目立ちすることなく押しては引いていく絶妙な境界線を紡ぐ姿がバンドサウンドの根幹なんだろう。、ある意味、主役不在感は否めないのだが、それがバンドの方向性でもある。一番聴いて欲しいのは曲でありメロディ。ともすれば暑苦しくなるリースの歌声も、欧州風味のメロディが上手く打ち消し、両者のコラボによる可能性を最大限に高め、極限状態を作り上げたと言えよう。

個性不足こそが個性。正統性の強いサウンドに灰汁を持ち込むリース。そしてデニス・ワードの鬼技プロデュース。何より聞きこむほどに、演者の適切なプレイと楽曲の面白さに気がつく、単なるAOR系のハードサウンドに非ず、その豊かな音楽性が実を結んでいるのが素晴らしい。気がつけばオープニングナンバーへとリピート再生です。バンドの創始者でもあるギタリストのマイケル・クラインにとっては悲願とも言えるだろう。ハリー・ヘスとリースのコラボと言える①だけでも聴いて欲しいねぇ。メロディ派のハードマニアにトキメキが訪れますよ。

主役はバンド。素晴らしいバランス感覚だ。潤いとみずみずしいメロディとハードな質感で包み込む期待値を超える一品でしょう。



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