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MIND RADIO (2015年)
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MIND RADIO
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解説 - MIND RADIO
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2022-06-02 00:21:54)

ケリー・ケイギー(NIGHT RANGER)とかケリー・ハンセン(FOREIGNER)とか、似たような名前のミュージシャンがいて時々混乱するのですが、本作はこれまでマイケル・シェンカー、ジョン・サイクス、ジョン・ノーラム、ヴィニー・ムーアといった錚々たるギタリスト達とコラボって来た実績の持ち主である、ケリー・キーリング(Vo)が'08年にFRONTIERS RECORDSから発表した2枚目のソロ・アルバム。
…の割にイマイチこの人の名前が覚えられないのは(己の記憶力の拙さはひとまず棚上げ)、やはり「ケリー・キーリングといえばこのバンド/この仕事」的な決定打に欠けているせいじゃないかと思うわけですが、にも関わらずあちこちから声が掛かるのは実力が認められているからこそ。本作で聴ける見事な歌声は「そりゃソロ・アルバム作るよね」と納得するレベルであり、しかも楽曲提供をアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ、ロバート・サール、BATON ROUGE時代の盟友ジャック・ポンティらが行っているとくれば、質の高さは約束されたも同然という。
正直、ブルージーでソウルフルなタイプのこの人の声質は、本作で披露されているようなメロディアスHRサウンドにはやや重く、本来醸し出されるべきサウンドの爽やかさを若干スポイルしている感が無きにしも非ずなれど、ジックリ盛り上がっていくバラード⑦や、ハードな曲調に哀愁のメロディが載る⑧といった逸品は、曲自体の素晴らしさと、それを更に盛り立てるケリーの熱唱とが相俟って、本編のハイライトたるに相応しい輝きを放っています。
残念ながら近年はソロ・アルバムは発表してくれていないようですが、同じ座組で2枚でも3枚でも聴いてみたいと思わされる力作ですよ。



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