Jack Starr's Burning Starr名義による1989年リリースの4枚目。ここにきて爽快感のあるメロディアスなサウンドへと方向転換、隠しきれないメタリックなアプローチとポップセンス溢れるキャッチーな歌メロと刺激的なジャックのギターとの相性は微妙なんですが血迷った駄作と切り捨てる事は出来ないですね。ドンシャリとけたたましいドラムは健在だし良く動くベースも美味しい。抑え気味だが鋭角的なリフワークも聞こえるし基本はメタルなんだが装飾がかなりヨソいきというか、垢ぬけたサウンドへとシフトチェンジしています。所謂シュラプネル系列とも違うタイプのギタリストだっただけに自身のカラーを打ち出す方向性に迷いもあったのかもしれません。音に対するゴリゴリ感は劣りますがメロディに気を配しキーボードも使い音楽性の幅を広げた意欲作は大いに買いですよ。歌モノの中でも譲れないメタルな精神を感じますからね。