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Pagano
プエルトリコのメタルバンドが2008年にリリースした2nd。オペラドゥームなどと称されたデビュー作の流れを引き継ぐ濃密な世界観、愛してやまないMANOWARからの影響も強く、その濃度の高い世界観に胸焼けを起こすのだが、情熱的なサウンドメイクはプエルトリコというお国柄の影響も強めにスパニッシュな味付けは独自性を高め、似て非なるモノを作り上げている。
煽り立てる情感の歌声、冷ややかな感性で見つめる静と動のコントラストをダイナミックに描く演奏、その鋭い眼差しは他では味わえない一線を画す発想を蓄えたおり、無理矢理大げさなアイデアを盛り込み台無しにするような愚行は行っていません。
亜流と罵られる面は否めないが、それがけしてマイナスに働いていない、アナログ的な古典主義と現代的なデジタルワークの融合、起承転結をこれでもかと盛り込む濃密なドラマ性、一つ一つを整理し完結させているのがポイント。それだけにアルバムを通して聴く疲労感は半端ない。それ故に好き者にしか手が出せないマニアック度の高めが好悪を分けるだろう。
このバンド、カルトメタルと呼ばれる先人達よりも明らかにテクノロジーの恩恵を受けており音質自体は消して古くないのもポイントでしょう。

失恋船長 ★★ (2022-01-02 15:16:35)


Pagano
プエルトリコ産ヘヴィメタル2008年作
オペラ調の音痴ヴォーカルの音程外し率が低下しつつも、朗々と歌い上げて音程のズレを誤魔化してる感が否めない感じは固有の魅力であると同時にクドい。
そこにB級愛を感じつつ鑑賞しよう。前作の死神通り魔ジャケから一変、清々しい青空の下で天使を踏みつけるミノタウロスのジャケとなったことで
メタルオペラ的な音楽性と古代エジプト的世界観がピッタリとフィットした。ジャケクオリティは処女作のインパクトには敵わないが、こっちの方がシックリくる。
愛聴した頻度は圧倒的にこの盤が多いので、彼らの作品中最もお気に入りだ。このくらいのややシケ気味のギターの音像でパワフルに演奏するスタイルが渋い。
豪胆な歌唱が暑苦しいが、ギターソロやアコギの旋律にも南米的なアルゼンチンタンゴ的な熱めの哀愁が漂うのは、いかにもプエルトリコ産という感じがする。
このバンドは楽曲の完成度が高く、しっかり作り込まれてとても聴き応えがある。アクの強さが前面に出ているのでどうも過小評価されがちだ。
CIRITH UNGOLを堪能できるリスナーは、このサウンドが猛烈にツボにハマるんじゃないかと思う。

kamiko! ★★★ (2021-09-20 00:40:13)


De La Mano De La Muerte
プエルトリコ産ヘヴィメタル2005年作
ボクとしては15年選手のベテランのイメージがあり馴染み深いんですが、このバンドを追加する時に検索に引っかからなかったということは無名なんだろう。
初期作品はどうもあまり評価されていないようだが、まあ、その理由はわからないでもない。オペラ調のヴォーカルスタイルに癖があってクドいのだ。
おまけに大胆に音程を外すくらい、音痴なんだよね。後期は改善されて決して下手ではなくなるんですが、コレを味わいとして受け入れられれば、結構ハマる。
結構ガチンコパワーメタルな感じなんですが、コレは処女作だけあって録音は万全とは言えない。しかし、この作品はそこが大きな固有の魅力となっている。
ギターが若干シケシケでペラいながらも、演奏はパワフル。コレが絶妙な味わいで、ギターソロをガムシャラに弾きまくる豪胆な感じは最高にカッコいい。
まあ、なんといってもジャケが素晴らしい。田舎道をスキップしている少女の背後にカマを持った死神が変質者のように忍び寄るジャケが美しすぎる。
今年の初めにこのバンドの新作がリリースされたんですが、初期の無骨な荒々しさは薄れ、ボクの好みからちょっとずつズレてきているのが残念。
総合的な完成度ではWe Don't Fear Your God(2013年)をオススメするが、B級愛を注ぎたくなる個性的な盤としては、初期2作品をオススメしたい。

kamiko! ★★★ (2021-09-20 00:01:56)