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1. 失恋船長 ★★★ (2021-04-08 08:45:00)

常にアンダーグラウンドシーンの先端を走ってきた国産スラッシュ系バンドの最新作。HIZUMI嬢が紡ぐ言霊。その刺激的かつ風刺の効いた世界観は、含みを持たせつつもストレートに吐き出すことで、聴き手の感性に鋭い刃を突き立てます。有名になる為なら手段を選ばず平気で嘘をつき、皆が自分を立場ばかりを優先するがあまり、善悪の判断すら曖昧になる世の中、見たくないものに背を向け、小さいウソをつきながら自分の立ち位置を決める。
世の中からこぼれるよう真偽不明の情報に寄りかかり、今日もスマホの画面に噛り付き、全てを知ってるかのような顔をする。本当の恐ろしい世の中がやってまいりました。

HIZUMI嬢の存在そのものが音楽性の頂点に鎮座するスタイル。その唯一無二の個性は、決して奇をてらった存在ではない。悪目立ちが横行する世の中とは一線を画す、本物のカリスマ性。そういうものを纏った存在だ。

ブレることのない軸足。多様な音楽性を吸収しつつも見失う事のなかった自分たちの音、それは全世界共通の認識として成立させれるような強靭なエクストリームサウンドだったと思う。
今作は、初期の匂いもだいぶ感じる。個人的には何とも懐かしい空気感です。それでも、それらが進化の過程でしかなく現代に擦り寄ったなどの妥協点を見つけるような安直なものではない。
メンバーチェンジも含め、時代の中で巧みにモデルチェンジしてきたJJサウンド。熟成された衝動は、オールタイムベストとも言える出来栄え、オールドファンから新規さんまで、全てを飲み込むだけの説得力がある。自由度の高いヘヴィサウンドの旨味、緩急をつけた楽曲が放つダイナミズム、真摯に向き合う音楽性はより崇高な理念が宿ったようだ。
メタルシーンが衰退した時代でも、常に強靭なオーラを放ち続けていたバンドの強み。カオティックなラウドサウンドは研磨され続け今なお先鋭的である。積み上げたキャリアの違いとも言えるのだろうが、文才のないワタクシでは、とてもじゃないが、この音を表現することは出来ません。とにかく妙な先入観やしがらみのない若い人にこそ聴いて欲しい国産メタルの最高峰に位置するバンドですよ。



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