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CREYE (2018年)
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CREYE
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解説 - CREYE
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2019-08-06 20:31:53)

バンドの中心人物たるギタリストでありメインソングライターでもあるアンドレアス・グルストランドのプロジェクトバンドと言っても差し支えない彼らが2018年にリリースした1st。
今作からシンガーの座に、ALIENでお馴染みのジム・ジットヘッドの息子、ロビンが歌入れを行うなど、デビュー作としては申し分ない話題性もある。そのおかげで聴く前からの期待値も高まりますが、キーボードのジョエル・ローニングのプレイを前に出しつつも、ギターと互いを高め合うような絡みを魅せアンサンブルを強化。ともすれば薄っぺらになりがちなAOR風味満点の歌モノロックの中に、楔となるドラマ性を大導入、ツボを押さえた展開と壮麗なメロディに涙腺が緩みますよ。

また外部ライターも招聘、その成果はてき面に表れ、北欧ならではの爽快感と甘美な陶酔感を味わえるメロディアス路線を極めています。その充実度はデビュー作として申し分ない出来栄えでしょう。とはいえ懐古主義のノスタルジックサウンドじゃないかと言われると、返す言葉も見つかりませんが、北欧ブランドを支えた叙情派ハードポップサウンドを現代的な感性を加えアップデートしたサウンドは、古さに埋没する事無く今の時代の鮮度を保っています。若い人にも訴求する魅力を携えているが最大のポイントでしょう。このバンドが契約しているのがFrontiersだもん。間違いは起きませんよね。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2023-05-19 01:02:35)

CREYEは、スウェーデンのHRバンドGRAND SLAMのメンバーだったアンドレアス・グルストランド(G)により、当初スタジオ・プロジェクトとして結成。挨拶代わりにリリースしたシングル『NEVER TOO LATE』が評判を呼んだことから、正式にバンドへと昇格を果たした後、FRONTIERS RECORDSと契約を交わして’18年に発表した1stアルバムがこれ。Voを担当しているのが、ジム・ジッドヘッド(ALIEN)のご子息ロビン・ジッドヘッドであることでも注目を集めましたね。
バンマス役をKeyが担っているので、聴き手によっては「軽過ぎる」と感じるやもしれませんが、いかにも北欧産な涼しげな哀愁を宿したメロディ、出しゃばることなく的確に楽曲を盛り立てるアンドレアスのGとに彩られたキャッチーなハードポップ・サウンドは、それを押しても十分に魅力的。ロビン・ジッドヘッドも父親譲りの美声を生かした伸びやかな歌唱をもってクオリティアップに貢献してくれています。
念願のアルバム・デビューに当たり、より強力な楽曲を揃えるべくバンド外部から協力を仰ぐことに躊躇はなかったようで、収録曲のクレジットにはレーベルの伝手で参集した腕利きソングライター達の名前がズラリ。中でもCODE REDのソレン・クロンクヴィストとPALACEのマイケル・パレス共作の⑦は、この座組に高まる期待を裏切らない透明感溢れる名曲です。勿論、助っ人に頼り切りということもなく、⑪のような逸品を単独で書き上げてしまうアンドレアスの作曲能力も大いに評価されて然るべきですよ。
デビュー作にして早くも(良い意味で)ベテラン・バンドばりの安定感すら漂う力作。



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