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ヘヴィメタル/ハードロック
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IV
英国産ドゥーム2023年作
個人的に神盤認定している前作「EXCALIBUR」 (2018年)から約5年を経て待ちに待った新作が今年初頭にリリースされた。
前作では、水彩画調の木と剣が描かれるジャケ、エピックファンタジーを前面に出した土着的浪漫を感じさせる音楽性で
ハートを鷲掴みされてしまったが、今作は「Ⅳ」のロゴが描かれるシンプルなジャケで、前々作のヴィンテージドゥーム色に
少し回帰した音楽性になった印象。過去2作品の良いところ取りという感じだ。
前作では、演奏のラフさが程よい味わいになっていて、作品全体に漂う土着要素や物語性を引き立てていたが、今作は演奏の
レベルも上がり、録音状態が向上している分、前作の味わいは若干薄められてしまった。より聴きやすく加工されて
やや型にハマった演奏に聴こえ、特にギターソロ部分が浮き出て聴こえるところなどは、ボクとしては残念に感じる部分である。
それでも、演奏の安定感や貫禄、イーヴルなギターの音像は特筆するところ。また、ギターがユニゾンでWytchHazel的にハモる
ところや、アコギのしっとり感など、聴きどころの多い盤である。
前作はジャケの印象に助けられていた感がある分、世界観がスッと入ってきたが、ヴィンテージ色を強める今作は
一聴しただけではスッと入ってこないかも知れない。もしかしたらこのバンドを追い続けてきたファンにしか楽しめない作品かも
知れないが、この作品には、世に乱立するヴィンテージドゥームサウンドには無いエピックファンタジーの味わいがあるんだよ。
kamiko!
★★★
(2023-11-13 20:29:14)
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Doomsday
英国産ドゥーム2015年作
BlackSabbath初期作品の音像を好む人にはワリとツボなんではないかと感じるオーソドックスなヴィンテージドゥームだ。
厚みのあるギターの単音によるリフがゴリゴリでブラッディな温もりを感じさせる。余計な音が一切無いので聴きやすい反面
このテのバンド自体が数多いので、無個性なヴィンテージサウンドに、何かひとつ物足りない感じも若干ある。
現時点の彼らの4作品のうち、最もヴィンテージ臭が高い作品であり、このジャンルのど真ん中の音楽性だ。
ボクにとってはEXCALIBUR (2018年)が抜きん出た名盤であり、その下地を築いた作品という見方をしているね。
最近は週1回ペースで異常気象のオーロラ観測のニュースを目にするが、このジャケにもオーロラが描かれる。
それで「Doomsday」というタイトルだから、なんだか気持ち悪さがある盤とも言える。
kamiko!
★★★
(2023-11-13 19:54:50)
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Dragon's Breath
/ Excalibur
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近年のエピックドゥーム作品では最もお気に入りだ。通勤途中のBGM率が相当高い。
過剰なエフェクトを避けた適度な歪みで、早すぎず遅すぎずのミドルテンポで、無駄な演出を排除しつつも聴かせどころが多い。
イーヴルなギターをバックに朗々と歌い上げ、男臭いコーラスがハモると、まるで自分が勇者にでもなって戦いに向かっているかのような気分になる。
仕事前にマイカーで聴くと、適度にテンションが上がって、なんだかやる気が出てくる。こういうサウンドをもっと蒐集したいんですが
なかなかコレに匹敵する良作には出会えない。
kamiko!
★★★
(2021-09-20 20:12:06)
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Excalibur
英国産ドゥームメタル2018年作
前作Dooms Day(2015年)は、ヴィンテージドゥーム寄りのオーソドックスかつイーヴルな良作だったが、今作はヴィンテージ度がやや下がり
エピックドゥーム色をより強めた世界観が付加された。音響的には前作の方がドゥーム度は高いのかも知れないが、ボクはこちらの盤の方が好み。
エクスカリバーが描かれるシンプルジャケと、ドゥーミーな音像でありながら無駄を削ぎ落した飾りっ気のない楽曲のバランス感覚が素晴らしい。
速弾きなどのトリッキーなモノが極力排除された、聴きようによっては単調とも言えるリフで構成されるサウンドに何故か惹き込まれ
前作では殆ど感じられなかったエピックワールドが眼前に広がるかのような錯覚に陥る。濃厚になり過ぎないドゥーミーさがむしろ良い。
最近は作り込まれて凝った作品よりも、こういう超シンプルな作品の方がボクのツボにハマる。ミドルテンポ以下のゆったりした演奏で
落ち着いた雰囲気、過剰演出のない適度なイーヴルさを備え、魅力的な世界観を持つこういう感じのバンドは、意外に少なく希少価値を感じる。
kamiko!
★★★
(2021-04-05 01:43:54)
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