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EVOKEⅡ 2010–2020 (2020年)
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EVOKEⅡ 2010–2020
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解説 - EVOKEⅡ 2010–2020
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1. 失恋船長 ★★★ (2020-10-10 15:28:01)

R!Nちゃんが正式に加入してか今まで以上に快進撃を遂げる2枚目のリ・レコーディングベスト。本来であれば、彼女たちが地道に続けるプロモーション活動に走るのだが、コロナのせいでライブが行えないのが残念。正直、この唄ならどこかで見てみようと思ったのが正直な気持ちだっただけにである。
バンドの顔である唄が強化されたことにより違うバンドに生まれ変わったという印象がある。嬢メタルという以上、見た目重視のフロントマンは、わき役に助けられる力量不足のアイドル女優が主演する深夜ドラマのような2線級の仕上がりだっただけに、新たに加わった華のある歌える女性の存在は大きい。ただ歌えるだけでなくライブでも安定感がある、これでバンドに馴染んてきたらと思うと、伸びしろの大きさも考えると尚更だろう。
今作も前作同様、バンド本来が伝えたかったメロディアスHM/HRバンドとしての魅力が倍増した。誰が好きか嫌いの話をしているのではなく上手い下手の話のなので、趣味嗜好とは別の次元の評価である。
そりゃANTHEMだって、俺は坂本英三の方が好きだといって、それを非難する奴の方がチェだぜ。でも坂本の方が森川よりもパワーがあると言われたら、それはセンスを疑うことになる。

R!Nちゃんの加入は可能性を広げた。ハードナンバーから彼女のフィールドとなるポップスもイケる、彼女たちが売れるには必要なピースだったろう。多角的にグレードアップされた楽曲、ロックバンドとしての鋭利な感性が研ぎ澄まされグサッと刺さってくる。攻撃的な部分を聴かせるだけではない叙情性もあるバンドだっただけに、R!Nちゃんのスタイルを反映させつつも、メタルヴァージョンとして構築した唄は、メンバーチェンジという不満を押さえ込むだけの力が備わっていた。

過去の音源を愛するファンには申し訳ないのだが、あまり聴き込むことなく埋もれていたが、R!Nちゃん加入後は聴く機会も増えたが、やはり比較するのは可哀そうだ。スタイル云々ではない次元が違うのである。この逸材がいつまで、バンドに留まってくれるかは分からないが、新体制のもと制約から解放された新生アルディアスサウンドを聴きたいものである。



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