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A TRAMP SHINING (1968年)
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A TRAMP SHINING
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解説 - A TRAMP SHINING
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2025-02-11 01:49:30)

故リチャード・ハリスの代表作といったら『ハリー・ポッター』シリーズじゃなくて、まず『ワイルド・ギース』であり、あるいは『殺し屋ハリー/華麗なる挑戦』や『ジャガーノート』でしょ!と飲み屋でクダ巻いては鬱陶しがられる今日この頃。70年代英国製アクション映画の顔でもあった御大はシンガーとしての活躍でも知られており、本作はジミー・ウェッブ&レッキング・クルーの全面協力を得て制作、'68年に発表した1stアルバムとなります。
基本は、ビッグ・バンドを従えたリチャード・ハリスが朗々と歌い上げる殆どフランク・シナトラの世界みたいなボーカル・アルバムなのですが、本作を今もって特別な作品足らしめているのが英米において大ヒットを記録、後に様々なアーティストによってカヴァーされることとなる名曲“MACARTHUR PARK”の存在。クラシカルなチェンバロや、シンフォニックなアレンジを施してドラマティックに展開される7分後超えのこの大作に加え、本編各所にプレリュード/インターリュード/ポストリュードを仕込み、曲単位ではなくアルバム全体の流れにも気を配った構成等からは、70年代に隆盛を極めるプログレッシブ・ロックの先駆け的風情も漂ってくるも仕上がりとなっています。
全体としてロック色はそこまで強くなくとも、軽快に躍動する③、女性スキャットをフィーチュアしてRENAISSANCE辺りに通じる魅力を放つ⑧辺りを筆頭に、哀愁のメロディをダンディに歌い上げる、俳優業の片手間仕事とは一線を画すリチャード・ハリスの包容力に満ちた歌声にうっとりしてたら、アルバム1枚聴き終えるのなんてあっという間ですよ。
出来れば2nd『THE YARD WENT ON FOREVER...』の国内盤CD化も是非お願いしたいところであります。



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