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Songs of Sin (失恋船長)


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Songs of Sin

結成当初はハードコアパンクスだっと言われるコネチカット出身のスラッシュ系バンドの1st。とにかく音楽性を一口で表現することの難しいバンドであり、かつてはCombat RecordsからEP出したりもしているのだが、クロスオーバースタイルのバンドだ。ヴォーカルの持って行き方などは明らかにパンクハードコアスタイル、しかしギターは随所にメロディアスなフレーズも導入する様式美系にも通ずる美意識の持ち主、国も音楽性も違うが我が国のDEAD ENDにも通ずるような型にハマりきらないサウンドです。

B面の最初になる5曲目のLAMBS BLOODを聴いたのが、このバンド初体験、直情的なビートが突っ込んでくるスピードナンバーだが、メロディを追うパンクヴォーカルとソロでが俄然色艶が煌めくギターと、不思議な感覚のバンドだった。恐らくバンドの本質は8曲目のBOBBYのようなNWOBHMやモーターヘッドなどに通ずるパンキッシュなハードスタイルなのかもしれないが、このアルバムでは芸達者のギターを武器に、単純明快に走るだけではない小ドラマが存在する。
その2面性を殺すことなくハマった時のパワーと破壊力に魅入るのだが、噛み合っていない瞬間もあり、イマイチ乗り切れないと感じさせるが評価を分ける最大のポイント。

最近まで存在を忘れていましたが、棚を整理していたらポコッと出てきました。こういうのはサブスクリプションでは絶対にないからなぁ。便利さは出会いの場を広げたが、記憶を呼び覚ましてはくれない。難しい問題だなぁ。

失恋船長 ★★★ (2020-10-15 08:52:06)