Ten Years Afterのベテランベーシトのレオ・ライオンズが立ち上げたバンドの1st。参加メンバーはドラマーにWHITESNAKEの初期メンバーのデイブ・ダウル、MAGNUMのケックス・ゴーリン、キーボードはMSGのアンディ・ネイといった英国ハード人脈に、ヴォーカル・ギターを務めるトニー・クルックスなる人物が参加する陣容。 参加人脈を無駄にすることなく、ブルージーな味わいも隠し味に、大人が聴いても恥ずかしくないハードポップサウンド披露。キーボードの使い方もコマーシャル性を高めるだけではなく、空間演出にも一役買っており、温和な感触を与えていることに成功している。 唄を中心とした作りの為にハードさやスリルといった面は薄味だが、ベテランミュージシャンが揃っているだけに楽曲は粒揃い、質の高いハードポップサウンドはTen Years Afterとは真逆なれど、どれもがヒットソングになり得るポテンシャルを秘めています。とは言えリリース時の状況が悪かった。1992年に80年代的な楽曲に需要などなく、思った成功を収められなかったと言われている。今となっては、誰も知らないバンドかもしれないが、英国的な味わいと洗練されたポップロックを楽しみたい方なら、是非ともトライして欲しい一品ですね。DANGER DNGERとかFIREHOUSEの曲をシャッフルして聴いても違和感のないクオリティを携えていますのでね。その筋のマニアにも聴いて欲しいです。