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1. 失恋船長 (2019-01-17 13:38:32)

ブラックモアタイプのギタリストとして知られる池田繁久が率いた伝説のバンドだったブレイズ。正式な音源が出るまでに時間が掛かったが、前作は良い意味で70年代テイストの強い作風であり、バンドとしてのルーツを嫌みなく聴かせる好盤。
腕の自身のあるミュージシャンが作り込んでくれたサウンドは懐かしさだけに埋没しない現役感もあり、顔見せとしては上々の一枚だった。
それだけにリリースの間も空きすぎな中でリリースされる今作の期待値は高かったが、思いのほか先人達のアイデアをこする作風に終始しており、おもてたんと違うと感じるのが難点。良くも悪くもセンスが問われる一枚。余りにも○○過ぎる作風は、日本人の悪いところが出過ぎでおり、彼らの音楽性を支持するオジサン達にとっては手厳しいものに映るだろう。素人相手に荒稼ぎする有名なロックデュオの影響が強すぎるよとキーボードの増田に苦言を呈したいくらいだ。このバンドを取り巻く環境を見渡しても、感覚がマヒしていると言わざるを得ない緩い内容になっている。

その遊び感覚に付き合えるかが最大のポイント。そこが好に転ぶ人には、古典的なロックテイストを楽しめる一品。池田と生沢がいるから第3期パープル風になるんだろうが、これがダメなら途中で聴くのを止めてしまうだろう。
演者の中からにじみ出るルーツの音源化、素直な面なあり楽しいだろうが、天然過ぎるとも言える。はやりプロデュースというのは重要なものだ。

それにしても演者は上手い。テクニック的は申し分ないメンツが揃っている。



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