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Radio Free America (帰ってきたクーカイ)


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Radio Free America

 4月から職場が変わった。それまでは自宅から10~15分くらいだった移動時間が、今では(出勤・帰宅で)CDを1枚聴けるくらいだ。
 そのような訳で、この待ち望んでいたリッチー・サンボラとオリアンティのアルバムも、じっくり聴くことができた。
 本当に待っていたからな。早く出せよと。そうしたら「配信でEPを」ということでガッカリしたのだが(ダウンロードでは絶対に購入しないから)、良かった。CDが出て。

 まぁ、熱心に聴いた。運転中なので100%音楽に集中しているわけではないのだが、何日も車内でかけましたね。もちろん就寝前にも聴いていた。
 悪くない。とても良く出来ている。ソングオリエンテッドで、ギタリスト二人が好き勝手に作りましたっていう作品ではない。良い曲を作り、曲が求めているプレイに徹底するという姿勢。例えて言うなら、オリアンティのソロ一作目(『BELIEVE』)が渋くなったような。だが、リッチーのソロ三作目(『AFTERMATH OF THE LOWDOWN』)を聴いた時にも思ったのだが、「良いんだけれども、一味足りない」

 何が(あくまでも個人的にね)足りないと思ったのか。もう少し、二人のエゴが出ていても良かったんじゃないかな。
 オリアンティの1stに収録されていた「HIGHLY STRUNG」のようなインスト曲で、二人がバリバリ弾きまくる曲があっても面白かった。
 それにぶっちゃけ、ソングオリエンテッドというなら1曲でいいから“突き抜けて良い曲”を聴かせて欲しかった。もちろんそれはとても贅沢な要求なのだけれど。
 ①②⑩あたりがパッと耳を引くが(⑩は一部HEARTのヒット曲「NEVER」のフレーズに似たメロディが。もちろんパクったわけではなく、たまたまなんだろうが)、他の曲もそれぞれに聴き応えがある。ブルージーなもの、ダークなものなどバラエティに富んでいる。もちろん基礎となっているのはカラッとしたアメリカン・ハードロックだ。

 次作がCDでリリースされるなら間違いなく購入する。次作も大いに期待したい。そして徹底的な名曲を聴かせてくれないかな。だって二人ともボスはもう自分達なんだから。
 

帰ってきたクーカイ ★★ (2018-08-19 20:35:41)