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A WINTER'S TALE (2016年)
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A WINTER'S TALE
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解説 - A WINTER'S TALE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2017-05-08 12:20:51)

2016年発表の1st。

OLD MAN'S CHILDやGROMTH、SUSPERIAなど、メロディック/シンフォニックブラック絡みのメンバーによるバンドですが、シンフォブラックばりの大仰さのあるキーボードと、フューネラルドゥームの凌遅的絶望感をミックスさせたような、独自のエクストリームメタルを展開。通常の葬式系のモノクロームな世界観とは若干情景の異なる、色の付いた絶望を見せる音をCDの収録時間限界まで詰め込んだ作品。

基本的に頽廃的・破滅的な美しさのある情景を描くように進行しますが、時折大仰なキーのメロディ、獰猛なグロウル、圧殺リフが渾然一体となって襲い掛かってくるパートの迫力は凄まじいものが…。まるで何か悪しきものの封印が解かれて溢れ出したかのよう。一曲目なんかは、水音のSEと流れるようなストリングスによって、三途の川を思わせる情景を描き出していますが…突如として魂を喰らう化物が現れたような強烈な印象を残します。

シンフォニックブラックの感性を以って、フューネラルドゥームの絶望感を表現しようとすると、なるほどこういう作風になるのか…と、ある意味とても興味深く聴けた作品。もちろん興味深いだけに留まらず、しっかりと心地よく絶望に浸らせてくれます。



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