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DECISION DAY (2016年)
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DECISION DAY
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解説 - DECISION DAY
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2017-01-08 11:02:25)

‘16年発表の新作アルバム。前作『EPITOME OF TOTURE』が強力な内容だったにも関わらず、まさかの国内盤スルーに終わってしまったSODOMですが(帯を付けたタイプの輸入盤は出回りましたけど)、今回はちゃんと国内盤がリリースされていますのでご安心あれ。
内容についても、流石、独産スラッシュ・メタル信頼のブランドだけあって相変わらずの充実っぷりです。ヘイトフルな激情迸るトム・エンジェルリッパーのVo、削岩機よろしくガリガリとGリフを刻み込む一方、欧州HM然とした湿り気とドラマ性を盛り込んだメロディも奏でるバーネマン、既に何の違和感もなくバンドに溶け込むマーカス“マッカ”フライヴァルドが叩き出すタイトなリズムと、高性能スラッシュ・マシーン・トリオによる鉄壁のアンサンブルに付け入る隙は全く見当たりません。
本編の8割方を疾走ナンバーが占めるという、SODOM近作の中ではスラッシーな突撃感覚が突出している本作ですが、同時に「メロディを増量して、スピードに頼らずとも聴き手をアゲられる楽曲作り」という、ここ数作における取り組みの成果もちゃんと踏まえられています。中でも、6分以上の長尺を毛ほども意識させないOPナンバー①や、アルバム表題曲③は、このバンド独特の好戦的な雰囲気のみならず、エピカルなドラマ性をも伴って猛進する本編のハイライト。
猛々しさの中にもライブ映えするキャッチーさが光る⑤⑧⑨だって頭を振らずにはいられないですし、ヨーロピアンな暗黒美をも撒き散らす④⑦も最高だし…と、語ろうと思えば収録全曲について語れてしまう勢いのこの完成度の高さ。安定感は増しても切っ先の鋭さは微塵も鈍っちゃいない、SODOMの凄みを伝えてくれる1枚です。




2. 失恋船長 ★★★ (2023-10-05 19:34:30)

冷酷なる殺人マシーンの如き殺傷力のあるサウンドを死命とするバンドのフルアルバム。もはやジャーマンスラッシュ界の大御所であり、そのブランド力は一定の威光が備わっているだろう。怒気を孕んだトム・エンジェルリッパーの咆哮、その叫びは聞く者を魔界へと誘いダークサイドへと引き込む、キリキリとテンションを名いっぱい引き上げた鋼鉄サウンド、そのタイトなリズムと無慈悲なる攻撃性は最初から最後まで一切緩むことなく手加減無し、聴いていて身震いさせられる恐ろしさがあるのに、今作は絶妙なバイオレンスさの中に、意外なほど聴きやすい要素を織り込み充実した内容を誇っている。
自らのアイデンティティを誇示しつつも多方面にアピールしうる音楽性、そのベテランバンドの大いなる野心にひれ伏しますね。けして守りには入らなかった横綱相撲、スラッシュメタルのなんたるかを知るには丁度よいアルバムかも知れません。
名前やセールスで判断されても困りますからね。



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