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THE THIN RED LINE (1986年)
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THE THIN RED LINE
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解説 - THE THIN RED LINE
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2. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-05-11 23:17:03)

敏腕プロデューサー、ジム・ヴァランスのバックアップを受けて華々しくデビューを飾った5人組が、'86年に発表した1stアルバム。邦題は『傷だらけの勲章』…って西城秀樹の映画か?
スコットランド民謡のメロディを用いた①にて幕が上がる構成に、彼らの郷土愛を見る思いの本作(リーダーのアラン・フリューがスコットランド出身)。流石ジム・ヴァランスの仕事というべき、クリアに洗練された見通しの良い音作りの下、煌びやかなKeyを配し、甘く爽やかに歌い上げるVo、胸の透くコーラス・ワーク、躍動するポップなメロディetc…と、ヒットのツボを徹底的に解析しまくったかのような、フック満載のメロハー・サウンドが実に心地良い。シングル・カットされた②(ブライアン・アダムスがバックVoとしてゲスト参加)が、母国カナダはもとより全米チャートでも第2位を獲得する等、ビッグ・セールスを記録したというのも納得できる話です。
反面、計算し尽くされた音楽性はエキサイトメントに乏しく、メタル者からは「刺激が足んねぇ!」と怒られそうですが、個人的には、哀愁のハードポップ③、オリエンタルな序曲を有してそこはかとなくドラマティックに展開していく⑦、キャッチーの極みと言うべき⑩等、適度なイキの良さと、優れたメロディ・センスが同居した「いかにもカナディアン・メロハー」な楽曲の数々のお陰で、最後まで充実した時間を過ごすことが出来ましたよ。



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