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SUSPENDED SENTENCE (1987年)
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SUSPENDED SENTENCE
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解説 - SUSPENDED SENTENCE
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1. 聖なる守護神 (2016-11-12 18:25:49)

マイケル・ジャクソンが歌唱を務めた作品で(BLIND FURY作品を含めると3作目)、全体的にはその後のPARIAHの1st"The Kindred"に近い作風でアグレッシヴが強めでメロは少し弱めで個人的には作品全体としてはあまり好きな作品ではナイのだが...(出来ではミニ作"Into The Future"の方が遥かに良い)。
しかしそんな中にあって叙情的アコギから始まる名曲⑦"Avalanche Of A Million Hearts"は出色の出来で本作のハイライトに間違いないネ(個人的にはロス時代を含めても一番好きな曲かもしないほど)。この曲だけは是非ともチェックしていただきたい1曲。




2. 失恋船長 ★★★ (2017-05-31 13:02:24)

ブライアン・ロスと袖を分かち、新シンガーにルー・タイラーを迎えバンド名をBlind Furyと改名、アルバムをリリースするもバンドは短命に終わり、メンバーチェンジと同時にバンド名をSatanに戻しリリースされた2ndだが通産3枚目とも言えるのが今作。その迷走ぶりが示すように1st以降の作品の認知度がイマイチ低く、その英国メタルのイメージを具現化したようなシンガー、ブライアン・ロスとは余りにも違う歌い手とのアグレッシブな方向性へと進んだ事による感触の違いで敬遠されているのなら残念なのですが、二本のギターが所狭しと暴れ倒しつつも美麗なフレーズを盛り込んだ濃密な世界観はまさにSatanここにありと言わんばかりの自己主張がハンパなく鳴り響いており、英国的な様式と時代を見越したアグレッションの融合が高次元で結びついています。さすがは大手Steamhammerとの契約に漕ぎつけただけの事はありますね。とは言え軽めのリズムセクションには殺意すら覚えますが、このラインナップで流れ込んだ次のバンドPariahでありそうなスラッシーなナンバーから、ドラマティックな様式美系のパワーメタルありと緩急を効かせた楽曲は、新たにシンガーの座に就いたマイケル・ジャクソン氏のダーティーな声質との相性も悪くなく新たなる可能性を示唆していますね。

今作リリース後、まもなくバンドはよりアグレッションを極めた方向性へ向かうべくPariahと改名してアルバムを2枚リリース、1990年を前にバンドは活動停止を余儀なくされるのですが、個人的には作品云々よりも、その腰の据わりの悪さと、レーベルに責務を押しつけるだけではなく、バンド自身のプロモーション活動事体に問題があったと思っています。毎年のようにコロコロと名前が変わり、アルバム出し取ったらファンもついて行きづらいっすよね。

スティーブ・ラムジーとラス・ティッピンズによるアイデア豊富なリフワークから派手なリードプレイを楽曲に持ちこみ、ドラマ性とアグレッションを併せ持った楽曲で聴き手も魅了しているのだから、現在の認知度が残念でなりませんよ(ドッタンバッタンしとるけどね)。
今作単品のCD化は記憶にありませんが、前年度リリースの4曲入りEPとのカップリングでCD化もされたし大手ダウンロードサイトでも安価で手に入るので、マニアなら手元に置いときたくなる一品でしょうね。



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