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FLYING DUTCHMEN
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解説 - FLYING DUTCHMEN
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1. 失恋船長 ★★★ (2016-01-25 16:18:07)

オランダ出身のトリオバンドが2012年にリリースした3rd。ド頭からビンテージ臭たっぷりのHM/HRサウンドを披露、その煙臭さにむせ返りますが、湿り気を帯びた哀愁が強調されたアレンジが強まりイイ感じで中和していくのが憎い。ブルージーな要素もあるが、灰汁も薄いし癖も無い、だが今風の要素は皆無、しかし過去の焼き回しでお茶を濁すような手法ではない、自らのルーツたる音楽をストレートに反映、今の時代に再提示したような70年代型HM/HRスタイルの持つブルース味にエッジを加味させたダイナミズムが詰まっています。扇情的なメロディの導入の上手さ、ポップでキャッチーな面も魅せるが軟弱にさせない男臭さ、幅広い音楽性は多くのマニアを唸らせる高品質を維持しています。メタル系の商業誌を購読しなくなって8年から9年は経ちます。スポンサーあっての商品ですから時代錯誤な音楽が紹介される分けはないのですが、1ページぐらいは、まだ見ぬ新人、欧州の盛り上がり、このようなパープルやUFO、ヴァン・へイレンなどの世界観を踏襲するバンドがいる事を伝えてくれたらなぁと思わずにはいられません。この手の音楽が復権しているのは、若いもんが過去にしがみ付いているオッサン相手に商売しているのではなく、今一度世に問う価値があるものと思っております。全11曲40分を切るランニングタイムの清々しさ、古くて新しい真製HM/HRサウンドに触れて欲しいですね。


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