T.O氏とは若干意見が異となりますが、POPサイド中心の視点で書かせて下さい。 初期のメタルクィーン路線はやはり強引であった。いくら彼女がパット・ベネターが好きだったからといってそれはメタルとは違う。あの時代に他の女性シンガーと差別化しつつ手っ取り早くデビューさせるのには都合が良かったとは思うが、樋口宗孝自体が自分達のバンドの世界的成功をイメージ出来ていなかった頃、そのゴタゴタした渦中に放り込まれたようでなんとも痛々しい。バラードは一歩間違えたらフォークか演歌だし、ハードな曲はヒステリックすぎて彼女の能力を引き出せているとは思わない。なにはともあれ、男性視点における虚構的な女性人称で書かれた歌詞を歌うことに違和感を感じていたようだ。樋口の手を離れた後も、松澤浩明、松本孝之らとタッグを組み着実に足場を固めていった。 運命なんか分からないもので、メジャーに成り切れぬ苦い経験が彼女の意思を強靭にしていった。 「もっと自分らしい曲を歌いたい」 インタビューを受ける度にそう漏らしていたのが印象深い。 自分が思う転機は化粧品のCMに採用されたReturn to Myself。 一流海外ミュージシャンの起用など売れ行きに対するコストの高さとかもあったろうが、我慢に我慢を重ねたマネージメント側の勝利だ。この曲やHeaven Knowsなどはチャーリー・セックストンやリチャード・マークスが演っていた様なビートの効いたハードポップ。氷室京介のAngelって曲とかのあの感じ。この時期の歌詞に頻繁に登場する「自分らしく」といった表現はこういった過去からの決別といった意味があるのだ。その後の活躍はちと前の(と言っても・・・もう10年前なのね)J-POP界でのスマッシュヒット連発でご存知の通り。少なくともそれ以降しばらくの間ヒットのコツを掴んだ彼女の音はメロディアスなHR好きにはかなり聴き応えがあるであろう。哀愁味なんて表現できる日本人女性シンガーって他にいないし、Pardadox、Nostalgia、Cry for the Moonの愁いを帯びつつPOPなムードや、Antiqueの壮絶な上手さは感動的である。この雰囲気が出せるまで沢山の恋をしたのであろう。ま、下世話か。 元メタル姉ちゃんってことでアンテナに引っ掛かった方も聴いて欲しい。 感じるものがあるはずだ。
仕事の傍ら趣味でバンドやってますが、昔から大好きだった浜田麻里ちゃんの歌でNostalgiaとCry for the Moonをやりました。Nostalgiaは何年ぶりかでホント懐かしかった。麻里ちゃんは相変わらずパワフルで綺麗で・・・実は同い年の私だけどいくつになっても焦がれです。私もずっと麻里ちゃんの歌ライブでやれたら幸せだなあ~