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Гран-КуражЪ(Gran-Kurazh) - 最近の発言
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Жить как никто другой

モスクワ出身の正統派HM/HRバンドが2016年にリリースした最新作。シンフォニックでパワフルな音楽性は前作同様冴えわたり、叙情的でドラマティックなロシアン仕様な響きはお国柄のなせる技、共産圏にありがちなマイナー臭さもなく一線級のメジャーバンドと並べても遜色のないクオリティを保持しており安心して聴いていられます。全9曲40分にも満たない仕様ってのも丁度良く、コンパクトにまとめられたダイナミックかつ情景豊かな楽曲のもつ普遍の魅力、その正統性を強く訴える王道スタイルは、過度の作り込みに陥る事無くキッチリと聴かせてくれますね。強靭なアンサンブルを生みだすリズム隊のしなやかな躍動感、キャッチーだが湿度と透明感のあるメロディ、そこに絡む情熱的なギターサウンドがバラエティ豊かな楽曲を見事に束ねていますね。キーボードの空間演出もハードさを損なわず楽曲の幅を広げ、情熱的な歌い手も多彩な表現術を携えており力負けする事のないパフォーマンスで正統派サウンドの根幹を支えております。ロシア語の語感が気になる人には進めませんが、攻撃性を緩めないロシアンテイスト満載のメロディックメタルが放つ普遍の響きに焦がれました。

失恋船長 ★★★ (2016-10-05 19:39:20)


Сердца в Атлантиде(Hearts in Atlantis)

まだ見ぬ大国ロシア出身の正統派メタルバンドが2012年にリリースしたアルバム。シンガーには現アーリアで大役を務めるMikhail Zhitnyakovさんが籍を置いていたバンドと言う事で興味を持ちましたが、出している音サウンドの方はまさに王道を行く豊かなドラマ性を讃えたメロディックな正統派HM/HRを披露。
雄々しいパワーを内包した力強さだけではない、硬質でしなやか、キャッチーでメロディアス、細やかなアレンジも加味されたスタイルは脈々と流れる正統派メタルの系譜に連なるもの、楽曲の幅を広げるキーボードの活躍は目を見張るのもだし、古さの無い真新しいリズムプレイの斬新さ、豊潤なメロディを紡ぐリードギターのキレなどタイトな演奏がビシッと決まり、その強烈なアンサンブルの頂点に君臨するのは我らがアーリアのVoでもあるMikhail Zhitnyakovさんが伸びやかで艶のある歌声を披露、同じ正統派と言う事もあり類似性は高く、時にはヒロイックで豊かなドラマ性を発揮した楽曲は勿論、繊細なバラードまで幅広く美声を響かせ、このパフォーマンスを聴かされたら彼が後任に迎えられたのは必然でしょうね。ある意味真新しい面も薄く温故知新な感触なんですが、しっかりと耳を傾ければモダンなアプローチを吸収し練り上げた2000年以降のスタイルなので古さは感じないでしょう。ちなみに⑩では現UDOのギターAndrey Smirnovさんがゲスト参加していますね。

失恋船長 ★★★ (2014-12-02 14:48:03)