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OPUS II: THE SOUL PROCEEDS (2013年)
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OPUS II: THE SOUL PROCEEDS
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解説 - OPUS II: THE SOUL PROCEEDS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-09-06 17:14:04)

2013年発表の2nd。
BLACK FLAME、DEAD TO THIS WORLD、JANVSの現メンバーでSLAVIAやDISIPLINにも在籍した経験を持つ、M:A Fog氏がドラマーとして加入してからは初のフルアルバム。

北欧ブラックに通じる暗黒性を感じさせつつも、ギラついた不穏さを漂わせるリフ、凶悪に歪みつつも切れ味鋭くがなるヴォーカル、音のクリアさが楽曲の冷徹なムードを強調するプロダクションなど、近年のSATYRICONを思わせるハイクオリティなブラック。SATYRICONはロックのリズムを取り込む事で新たなファンベースを獲得しましたが、こちらはブラストも多用する、よりダイレクトな攻撃性に重きを置いた音なのが大きな違いですね。

SATYRICONは「Rebel Extravaganza」で極端なスピードと無機質な感触で近未来的な世界観を演出、続く「Volcano」でダイナミックでキャッチーな方向へと変化していきましたが、この作品は正にその間にあるミッシング・リンクとなるような作風だと思います。案外、冷徹さと攻撃性のバランスの取れた、これくらいの按配が一番丁度良いというリスナーも多いのではないでしょうか。似た雰囲気を持つバンドとしてよくKHOLDも挙げられますが、個人的にはヴォーカルに憎々しさが篭もってる分、こちらの方が好みですね。

SATYRICONは最新作ではアナログな録音方法を試すなど、一般的なエクストリームメタル・ブラックメタルには無いこだわりも見せていましたが、こちらはエクストリームメタル本来の暴虐さが重視されているので、こっちをより気に入る人も少なくないのではと思います。クオリティも高いですし、まずは聴いてみて欲しいところ。



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