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ヘヴィメタル/ハードロック
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A HILL TO DIE UPON
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Holy Despair
(Usher-to-the-ETHER)
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Holy Despair
2014年発表の3rd。
何となくバンド名がかっこよかったので興味を惹かれたんですが、これがかなりハイクオリティな作品で驚きました。簡潔に言えば、WATAINの骨太さや邪悪さ、KEEP OF KALESSINのメタリックさに加えて、中期BEHEMOTHの攻撃性を上手くミックスさせたようなメロディック・ブラック。例に挙げたバンドからも分かる通り、アングラ度はそこまで高くはないものの、ヘヴィメタルとしてもがっつり聴かせる質の高さのある音。
音作りそのものがそんな感じなのと、押韻をしっかり行い、印象的に聴かせるヴォーカルライン、ヴォーカル自体のドスの聴いたキレの良いデス声のせいもあって、ブラックとしては1曲1曲のキャラが立っていて、尚且つキャッチーに聞こえます。ブラック特有の甘美さ・邪悪さを伴うトレモロ、うっとりさせる美メロのリードなど、メロディセンスが良いのみならず、その楽曲への切り込ませ方も巧みで、曲自体のレベルもかなり高いと思う。
ただ、それぞれの曲に文学作品からの引用を付けたり、単なる宗教性だけでない文学性を演出しようとしているように思うんですが、それが音楽面では必ずしも良い方向に反映されているとは言いがたいのがネックかも。ミッドテンポ中心かつ女性ヴォーカルを取り入れたりなど実験要素の強い後半部は、高尚さを狙って却ってダレを生んでるような部分も。一枚通じて後半のような感じだったら多分☆は2個にしてたかと。
…とは言っても、それを差し引いても☆3つ付けたくなるような良い作品ではありますけどね。後半部も印象的なヴォーカルラインと、メロディアスな部分でのメロディはやはりかなり魅力的ですし。ともあれ、ハイクオリティなメロブラを探している人なら是非。
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2014-08-12 18:46:27)
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