せっかくMANOWARが来日するというのに、こちとら出張日程丸被りで、今年のLOUD PARKには早くも不参加が確定・・・。仕方ないのでラウパ用にプールしていた資金の一部で、『BATTLE HYMNS MMXI』に続くリメイク盤、本『KINGS OF METAL MMXIV』を購入致しました。 尤も、音質の著しい向上からメンバーのパフォーマンスの熟達まで、リメイクの意義が明白に刻まれていた『BATTLE~』に対し、『KINGS ~』はもともと脂の乗り切ったMANOWARの漢汁が滴り落ちる大名盤であり、今ひとつリメイクのありがた味を感じ辛いのが難なんですが。 前任者に比べ馬力不足が目立つドラミング、曲順の変更による作品全体のダイナミズムの低下等もそうした印象を後押し。サビメロから爆発力が失われてしまった“WHEELS OF FIRE”のように、ライブ・バージョン準拠で簡素化の図られたアレンジも個人的には食い足りんなぁ、と。 そんなわけでどうにも苦言ばかりが先立つ本作なれど、語り口の大仰さ倍増の④から、三拍子揃った野蛮さ/勇壮さ/劇的さがメタル魂を鼓舞しまくる名曲⑤(歌詞に日本の名前も登場)へと繋がっていく怒涛の展開等、聴いてるだけで男性ホルモンが過剰放出されて思わずマッチョ化しそうになる、血沸き肉踊る瞬間も多々用意されており、この辺りのマキシマムっぷりは流石MANOWAR。 コール&レスポンスの作法の更新等、今年のラウパに参戦するであれば、是非とも押さえておきたい1枚ではあります。未聴の方には、まずはオリジナル盤の入手をお薦めしますけどね。