Hour of Penanceの6th、Regicideです。 前作が名盤とされており、その影に隠れて目立たない作品かもしれませんが、僕はこの作品も好きです。 勢いで押し通す感じだった前作に比べて、やや落ち着いており、おとなしくなっていますが、音楽の質は高く維持していると思っています。 収録されている曲の数が14曲とかなり多いので、全て聴くのは少し体力がいりますし、覚えるのも大変ですが、ボリューム満点なのでここも個人的には評価が高い部分であります。 テクニカルでスピーディーな楽曲は以前と変わらずですが、そこにテンポを落とした緩急の緩の部分が導入されたので、全体的な知的レベルは少し上がった気がします。ずっと走りっぱなしだと頭の悪さみたいなものが見えたりしますが、スピードを緩めるパートを少し挟むだけでこうも賢く聴こえるのかと少し驚きました。 前にHour of Penanceのリフは大したことないという意見もネットで見かけたことがあります。確かに耳に残るようなリフはあまりないかもしれないのですが、個人的にはそこはあまり問題ではなく、退屈せずに最後まで聴ける作品に仕上がっていることが重要なので、そこをクリアしているHour of Penanceは本当に良いバンドだと思います。 なので、ややとっつきづらい部分もあるかもしれませんが、激しくてテクニカルなデスメタルが聴きたい方は聴いてみると良いと思います。