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OPVS LEVIATHAN
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I : O : I
(Usher-to-the-ETHER)
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I : O : I
2012年発表の1st。
CDショップのブラックコーナーで見かけて、横ジャケのバンド名・アルバム名から何か神秘的なものを感じ、ずっと気になっていたんですが…遂に思い切って購入(笑)。…そんな経緯で買ったんですが、何気に素晴らしいアルバムで驚きました。
路線としては、ペイガン風味をベースに、時折中近東風味だったり北欧ブラックの土着の邪悪さを醸し出したりする叙情的メロディを、ブラックらしいトレモロリフやギターのハモリなどを駆使して聴かせつつ、妖しげなクリーンや儀式的なアコースティックパート、要所で楽曲に彩りを与えるキーなども取り入れ、ドラマ性たっぷりに展開するメロディアスなブラックメタル。このバンドは「エピック・ブラック」として認識されているようですが、正にエピックの名に恥じない、ドラマ性・構築性の高い作風。
…なんですけど、構築性が高い作風で、高品質にもかかわらず衝動性もまた高いのが素晴らしい。メロディアスで練られた展開ながら、楽曲の中心はトレモロリフによる叙情メロとブラストパートに置かれている感じで、食いちぎるような絶叫ヴォーカルも相俟って攻撃性の高さも感じさせてくれます。また、キーボードなど装飾的な部分でのセンスも非常に良く、2曲目の導入部なんて一気に幻想的で暗黒な世界観に没入させられてしまうし、随所で聴ける空間的なキーとトレモロリフを伴いつつブラストで疾走するパートなどは、アトモスフェリックブラック顔負けのカタルシスをもたらしてくれます。
という訳で、ドラマ性、楽曲構築能力、攻撃性、メロディの良さなどあらゆる面でレベルの高い音を聴かせてくれる作品。音質も悪くないですし、ドラマティックで激烈、かつメロディアスなブラックを求めている方であれば必聴の一枚。
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2014-04-12 14:10:06)
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同意(0)
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