最後に、やっぱり気になる「Sailing Ships」。 長い長いインターバルを経て、ようやく作曲者の意図通りの形で録音されたこの曲、 僕らが待ちわびた「正しい姿」であるはずで、確かに文句のつけようのない佳曲ではある。あるのだが、正直、こうやって聴いてみると、いや、ヴァイのアレンジも捨てがたいじゃないか、と思えてしまった。 こうなると、Slip Of The Tongueの他の曲も俄然興味がわいてきた。 あのアルバムはエイドリアンにとって、心残りな記憶なのだと思うので、ここはもういっちょ、Wings Of The Stormもお願いしたいところである。