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PLAGUE WITHIN (2012年)
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PLAGUE WITHIN
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解説 - PLAGUE WITHIN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-12-16 21:44:12)

2012年発表の1st。

本人達は、バンドのスタイルを「Plague Metal」と称しているようですが…確かに、クラシカルなピアノによる美麗なメロディをSE的に導入して見せたり、単に邪悪というよりも不条理さを感じさせたり、トラッドを捻ったような妙な叙情を感じさせたりするメロディをリフに込めたり、知性的な面も見せつつも、あくまで本質はブラック本来の苛烈さであったり、病的なムードであったり、ネガティブな感情の発露にある…という感じの作風ですね。

取り分け凶悪極まりないのがヴォーカル。余りにも感情を込める余り、息の強さが過剰気味なのか、ホイッスル音混じりまくりの凄まじく痛々しい叫びになってます…聴いてるこっちが喉痛めそうな感じ(笑)。しかも終始ハイテンション、かつ悲鳴系・高音系ながらしっかり歪みの掛かった声で素晴らしい。ただ、惜しむらくは時々重ねてあるクリーンがどうも蛇足に感じる事でしょうか…なんか半端で、せっかくの壮絶絶叫をスポイルしてるように思えてなりません。

そして楽曲の方は、実験性もそこそこにブラックメタルらしい擦り込むような音色のリフを伴い、ブラスト中心で展開するもので、ヴォーカルの壮絶さと相俟ってかなり苛烈な印象。病的な雰囲気は保ちつつも、シューゲイザー系にも通じるカタルシス感を覚えるような轟音トレモロ、近年のDEATHSPELL OMEGAから影響を受けたような、カオティックなリフ捌きも見られ、近代ブラックの良い所取りをしている感じ。というか、「Pes Equinovarus」の終わり際のリフ、どうも聴き覚えが…(笑)。まあ、この曲混沌としててかっこいい名曲なんで、良いですけどね(笑)。

ピアノによる美メロを用いた雰囲気作り、パーカッションを取り入れた少々民族っぽいパートなど、アヴァンギャルド/実験要素もあるといえばあるんですが、まず最初にヴォーカルを始めとした壮絶さに圧倒される作品。決して知性的なだけではない、しっかりと髄まで「病気」なアルバムですよ。



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