Dsが脱退、BがDsに転向、新BとサイドGも加えて5人編成に移行･･･と、大掛かりなメンバー・チェンジを経て'15年に発表された2ndフル・アルバム。
ツインGの稼動により楽曲のアレンジの幅が広がり、また歌唱力を増したシンガーの歌メロが一層メロディックになったことで、全体的にサウンドの整合性が高まったように感じられるのは、他の諸兄のご指摘通り。中でもエピック・メタルのヴァイブ漂う勇壮な⑦はその筆頭格でしょうか。
多少収録曲のバラエティが広がったとは言え、粗挽きGリフに、ボカスカ突進するリズム、アッパーなVoとが、生き急ぐかのように突撃するプレ・スラッシュ/スピード・メタリックな音楽性に手緩さは皆無で、例えばハイスピード/ハイテンション/ハイボルテージで押しまくる①②の掴みや、本編最速の⑧なんて笑っちゃうぐらいの喧しさ。いや、今日び彼らより速くて騒々しい連中だって山ほどいるとは思うのですが、このバンドの場合、変にエクストリームだったりメカニカルだったりせず、（ラフでアナログな音作りが相俟って）本屋の成人コーナーでエロ本をクィックな動作でチェックする昭和の中学生ばりの落ち着きのなさや愛嬌が迸っている辺りが魅力かと。･･･って、例えが分かり辛過ぎますが。
ともかく、前作が気に入った人なら当然「買い」の1枚。

火薬バカ一代 ★★★ (2015-11-17 23:23:27)

2nd購入後、気を良くして手を出したのですが粗いですね。粗挽きです。疾走感命な姿勢が貫かれている今どき珍しいNWOBHMにも通ずる魅力を発散するスピードメタルバンドの1st。ランニングタイムの短さと勢いで誤魔化されそうですが楽曲、演奏供にメリハリに欠ける分、完成度の高さは2ndに軍配を上げますが、彼らの音楽性がマル分かりな1stの魅力も捨てたものではありませんね。勇壮な歌メロの②クールな④、2ndにも通ずるしっかりとした構成力が実を結んだ⑥なんてカッコいいですよ。兎にも角にもスピード、スピード、スピードで押しまくる攻撃性豊かなスピードメタルは四の五の言わせぬ勢いと過激さがあって、分かりやすい魅力たっぷり。昨今の洗練されたオシャレメタル群とは一線を画すオールドスクールに根差しつつも洗練された音楽性は目を見張るものがありますね。

失恋船長 ★★ (2015-11-07 13:02:23)

フィンランド出身の新進気鋭のスピードメタルバンドの2nd。知らないうちにツインギター編成に変更、これが功を奏したのか演奏にパリッとしたまとまりが出来よりメリハリが付きました。厚みを増したリフワークとアイデア豊富なツインリードが駆け抜ける様の気持ちいい事、スカッと爽やかヘヴィメタルな展開と電光石火のソロも二本のアックスメンから繰り出されるキャッチーなメロディと狂気に満ちたヘヴィさが混然一体となり突っ走る姿に悶絶、一見煩雑とした音楽性のように見受けられるが音楽的完成度の高さは目を見張るものがありますね。8曲入りで30分少々のランニングタイムってのも今どき稀有で逆にそこも清々しい。問答無用なスピード感と鋭利でクールなリフワークを堪能したいマニアなら聴くべきでしょうね。整合感が増した分、爆裂感と剥き出しの感情が弾ける荒々しくも熱いメタルスピリットにヒリリと火傷しそうになりますね。

失恋船長 ★★★ (2015-11-07 12:45:39)

2015年発表2年ぶりの作品　2ndアルバム
ドラマーが抜け、ベーシストがスイッチ（元々はドラマーらしい）、そして新たにベースとニューギタリストを迎えて、ツインギター5人体制に変化した北欧の暴走ヘヴィメタルバンド

思えば1st「Powerdose」の80年代初頭ハイエナジーヘヴィメタルは最高すぎた　一昨年の今頃俺はアホみたいにリピートしまくってて、しばらく腕に弾丸巻いて生活してた　彼らは解散せずに新作を作ってきた！　楽しみに待ってましたよ
聴いてみると、うん　悪く無いカッコいい　ジャケットから想像できてたけど、目指してる音楽は変わって無いようで一安心　ただ今回は弾丸をぐるぐる巻きたくはならなかった　やっぱツインギターになった分、暴れてる感が心なしか窄まってしまった気がする　無秩序なものが少し襟を正し、正統派ヘヴィメタルに歩みよったような　ほんと微妙なもので、興味の無い人間からしたら同じ雑音でしょう　でも敏感で偏屈な我々主食メタルにとってはこの微妙な変化は大きい、、、、よね？

少なくとも私はそう感じた次第です　でも相変わらずカッチョいい曲書いてます　タイトル曲なんか踊りたくなっちまうぜ
強く来日を希望する　SPEEDTRAPの真髄はライヴにあるだろう！

てかぷりお ★★★ (2015-10-19 23:10:56)

NWOBHM直系のスピードメタルです。その徹底的なオールド・スクールさに驚かされます。
アナログ録音らしく、音が団子状のまま恐ろしいほどの熱気で迫ってきます！
よっぽどのNWOBHM好きなんでしょうね･･･その熱意には呆れるほど！
メンバー曰く影響を受けたのがDIAMOND HEAD, EXCITER,初期RAZORだそうです。
そのまんまですなｗ音だけ聴いたらホントに1980年代だ･･･

cri0841 ★★★ (2014-01-13 18:03:16)

　悪い癖で、「初期のスラッシュ・・・」とか「ＴＡＮＫを・・・」とか、「Ｍｏｔｏｒｈｅａｄが・・・」などの字句が踊ると、ついつい買ってしまう。で、聴いて思い出すのだ。
　「俺、スラッシュって初めスルーしていたんだっけ・・・」と（理由？どの曲も同じように聴こえた気がしたから。耳が慣れたら、そうではないことがわかったけど）。
　しかし、この作品は悪くない。いや、悪くないどころか、良い。
　一曲一曲が、きちんと差別化でき、通しで聴いていて飽きない。そしてあっという間に聴き終えてしまう。結構、スカッとしますよ。旦那（誰に言っているのか）。
　理屈っぽい音楽も大好きだが、本作のような理屈抜きで早くて格好良い音楽も大好きだ。
　名盤でしょう。

帰ってきたクーカイ ★★ (2013-12-31 18:18:40)

MOTORHEADとDIAMOND HEADがデキ婚した結果
産み落とされた爆走ナンバー、みたいな。
メタルヘッドの魂に火を点す、回転の速いGリフの
カッコ良さに居ても立ってもいられませんて。

火薬バカ一代 ★★★ (2013-12-19 22:41:43)

鋭利に刻まれるへヴィ・メタリックなGリフと、オカズ無用のハードコア/パンキッシュなリズムとを組み合わせて、昨今流行りのNWOTHMと言うよりは、もっと野蛮で原始的なHMサウンドを追求するフィンランドの5人組が、'13年に発表した1stフル・アルバム。
演奏の背後で薄く聴こえる「スーッ」というノイズに、何やらカセットテープを聴いてるような心持にさせられるアナログな音作りを施された本作。余計な贅肉を削ぎ落とし、直線的に突っ走る初期衝動もろ出しな作風で聴き手のケツを蹴り上げつつも、例えば回転の速いGリフが炸裂するOPナンバー①、しっかりと構築された歌メロが勇壮さを醸し出す②、前のめりな疾走感の中に、劇的なツイン・リードGが映える曲展開でひとヒネリを加えることを忘れない⑥といった楽曲に顕著に表れている通り、勢いで誤魔化すことなく、リフ/メロディ/曲展開にちゃんとフックを盛り込むことを忘れない姿勢が頼もしいじゃありませんか。
個人的にはストライク・ゾーンど真ん中の音というわけではないのですが、2枚、3枚と作を重ねる毎にどういった方向へ進んでいくことになるのか、非常に興味の沸く逸材ではないかと。

火薬バカ一代 ★★★ (2013-12-16 23:29:35)

こちらは2009年に録音された6曲入りのEP
僕は特典で手に入れた2曲入りしか持ってないので全体のレビューは書けませんが、少なくともその2曲からだけでも彼らがへヴィメタルという分野で非凡な才能を持っているということが分かります
当然音は「Powerdose」よりチープで鬼気迫るものが足りないですが、曲やリフ、個々のフレーズなどは目を見張るものがあります　まあチープっていうほど劣悪な音質であるわけではないですが　あくまで「Powerdose」と比べてです

てかぷりお ★ (2013-11-02 15:09:32)

迫りくるような分厚いギターがカッコいい　男らしい一曲
なんとなく雰囲気がSAXONのマシンガンに似てる
最後爆発もするし

てかぷりお ★★★ (2013-11-02 14:49:47)

ドライヴ感が心地よいシンプルなスピードチューン
単気筒エンヂンのごとく踏み鳴らされるツーバスや斬り込んでくるギターソロがいい味だしてます！
1回目のソロ前のブレイクも聴きどころ

てかぷりお ★★★ (2013-11-02 14:44:18)

なんとなくしつこさを感じるこの曲　でもそれがいい
どちらかと言ったらこの曲のソロの方がリッチーっぽいかな

てかぷりお ★★★ (2013-11-01 10:38:08)

アルバムを二つに分ければ、この曲がB面1曲目
自分が初めて耳にしたSPEEDTRAPの曲です　この曲聴いて一発で惚れました
Redemption Of Mightのところで書いたレビューがこの曲にもそのまま当てはまります（笑）
カッコよすぎ

てかぷりお ★★★ (2013-11-01 10:31:16)

アルバムのなかで唯一のミドルテンポの曲
シャッフルビートが効いたキャッチーなハードロックンロールです
これはカッコいい　アルバムの中での位置もちょうどいいし
Gソロもノリノリでビシッときまってて最高にクール　どうせならソロ後テンポダウンしないでリフに戻ってほしかったなあ

てかぷりお ★★★ (2013-11-01 10:27:03)

歌詞を積み上げてまくしたてるようなサビには独特の迫力があります

てかぷりお ★★ (2013-11-01 10:21:34)

のっけからのツーバス連打にやられてしまうファストチューン
歌メロから漂う勇壮さが血を湧かせてくれる
そしてこの曲Gソロがなんといってもカッコいい　ギタリストのヴィレ曰くリッチーブラックモアへのトリビュートが込められているらしい　まあこのソロ聴いてリッチーぽいなって感じる人はあまりいないと思いますが

追記　Picture of Homeでしたか　B！でのインタビュー読むまで気づかんかった　お恥ずかしい

てかぷりお ★★★ (2013-11-01 10:15:20)

激烈に刻まれるリフ、打ち鳴らされるドラム、縦横無尽に駆け巡るリードギターワーク
SPEEDTRAPってどんなバンド？って聞かれたらこの曲を聴かせてあげましょう
それぐらいこのバンドの魅力が詰まった曲だと思います

てかぷりお ★★★ (2013-11-01 10:05:55)

北欧芬蘭土産暴走ヘヴィメタルバンドSPEEDTRAPの1stフル
ライナーノーツではMOTORHEAD、TANKとかそういうバンドの名前が出てきます
ここを読む方々はおそらく上のようなバンドの名前が挙がってるのを見たら、このSPEEDTRAPがどういう音を出すバンドか容易に想起できると思うのでその辺は深くは書きません
オリジナリティとかそういうのは無いけど、そんなのどうでもよくなるくらいただただカッコいい　シンプルな曲々ですがフックに富んでいるものが多いので、MOTORHEADとかカッコいいんだけどどの曲も同じに聴こえちゃうぜーなんて人にもおススメできる作品です
ギターのヴィレ・ヴァラヴォはリッチーブラックモアを尊敬しているらしく、2,4あたりで良く練られたセンス溢れるGソロが聴けます
ちなみに僕が購入したタワレコ渋谷店ではEP「Raw Deal」から2曲選ばれたボーナスCDとアートワークのステッカーが特典でついてきました　先着みたいなので欲しい方はお早めにどうぞ　アルバム本編にもボーナストラックが4曲入っています

アルバム本編30分に満たない怒涛のへヴィメタルを是非味わってみてください　願わくば彼等のライヴでもみくちゃになってみたいものです　

てかぷりお ★★★ (2013-10-31 18:46:41)