まずはアルバムの詳細について。 外版デジパックだと、アタマに「What she means to me」が追加されます。 そして、「No way」と「Road salt」が伸張バージョンだそうです。 自分はこっちを中古で入手。 今般出た日本版だと、アタマのボートラは同じですが、ラストに「Tip toe two」が付くそうです。 裏ジャケのクレジットでは、伸張バージョン曲はない模様。
さて、肝心なのかどうかは読む人任せな、内容の紹介。 私としては、『Be』『Scarsick』の「エフェクト・SEでの構成路線」から、「ヘヴィかつ 人肌の温もりを持つ悲痛な歌もの作品」に回帰してくれて、ようやく真面目にバンド作を 作る気を取り戻したかダニエル……といった感じの評価。 ただし、音は確かに、ガレージバンド風味。もしくはその昔のパブ・バンドだろうか? ブックレットの中が、キャンプに来ている夫婦のような写真で構成されているので、 その中にあるキャンプファイヤーで奏されている音楽なのかもしれない。 とはいえ、弦楽器の響きを聴くと、アコースティックかつ埃の空気感のある屋外演奏ではなく、 スタジオで真面目に作ったんだろうなー、と思う感触もある。 変な例えだが、OPETHでいうところの『Damnation』のような作品かもしれない。 ALICE IN CHAINSとか、FREAK KITCHENとかが好きな人が半分洒落で買ってあげると 良い感じなんじゃないかと思うが……どうなんだろう? 歌詞も、どうやら「これまでの人生で常に刻んできた、個人間関係での軋轢」を綴ったような、 中期(『PE1』『RL』)路線に戻ってきたようで、いつもの日常感&暗さで一安心。