メロスピっぽさがなくなりブリティッシュっぽくなった事にまず一安心。前作で彼らのファンになった人には物足りないだろうけど。本作はヴォーカルにものすごい力を入れているのがわかる。とてもメロディアス、かつ完成度が高い。前作では喉の手術のためやや不安定だったマットのヴォーカルも完全復活している。「THE POISON」には4WORDS・TEARS DON'T FALL・SUFFOCATING UNDER WORDS OF SORROW・HIT THE FLOOR という名曲4連発があったので「THE POISON」と比べてどちらが上か悩むところだが、全体的な完成度では本作の方が上ではないだろうか?僕もBFMVこそこれからのHR/HMシーンを牽引していくバンドだとおもいます。アメリカには次代を担うバンドはDISTURBED・BUCKCHERRY・PAPA ROACH・GODSMACK・TRIVIUM・HINDER 等々いるが、イギリスにはBFMVしかいない。いるのかもしれないが彼らの実力がずば抜けている。NWOBHMの時代にIRON MAIDENがその他大勢と比べてずば抜けていたように。
例えば⑤の「Pleasure and Pain」はリリース前に「Who do you think you are」のタイトルでライブ音源がネットに流れていました。この二つを比べるとサビのメロディがかなり異なっていて、個人的にはライブ音源のメロディの方が印象に残りました。この変更はプロデューサーの指示で意図的なものなのかもしれませんが、こういったことがもし他の曲でもされているとしたらすごくもったいないなと思います。 曲はポップなのにメロディが弱いという点がとても自分の目には不思議に映りました。結果的にこの次の4thでメロディが戻ってきたのでまだ良かったですが・・・。
音作りはメタリカのブラックアルバムのようなどっしりした重いサウンドを、徹底した曲のシンプルさはプリーストの「British Steel」を想起させられました。 自分の中ではBFMVの「Fever」から「Temper Temper」への音楽的な流れはJudas Priest の「British Steel」から「Point of Entry」のように感じました。ということはそろそろ大きな一発を打ち上げてほしいんですが・・・。