個人的には80年代のSlayerがやっと戻って来たような気がしますね。 Slayerの新作を聴いてこんなに興奮することは本当に久しぶりです。 これが本来のslayer。 たとえばUnit731で見せるような細かいリフの繋ぎと派手なドラミングの組み合わせは、Slayerにしか出来ない音楽じゃないでしょうか。デイブが戻って来たことによる影響がモロに出ています。旧日本軍の悪名高い部隊が題材なわけですが、これもHannemanにしか書けない歌詞で素晴らしい。 速いパートと遅いパートの間の流れもすごいよいですし、ビートにもさまざまな変化があってよいです。この複雑なビートとリズムの変化ももとはといえばslayerが始めたことであり、それを多くのデスラッシュのバンドが取り入れていったわけですが、つまりslayerにはもともとプログレッシブな側面もあったわけですね。そういう要素が強調されていてとてもいいです。ギターソロも昔の派手さが戻って来た気がしますね。何なんでしょうね?デイブが復帰したことによって他のメンバーのプレイにまで影響が出ているような気がしてなりません。 Playing with dollsやworld painted bloodは、slayerの新しい方向性を感じさせる曲ですね。ただ現状ではまだ少し荒削りな印象を受けました。次回作でこういう方向性が洗練されてくるとさらに期待できます。