Murderdollsのフロントマン、ウェンズデイ13のソロ作。'05年発売。 サブタイトルは「Songs Of Death, Dying And The Dead」……って全部死んでるじゃないか(笑)!!! ポップなロックンロールで、歌詞内容はB級ホラー……と、やってることはMurderdollsや、それ以前に彼がやっていたプロジェクト、Frankenstein Drag Queens From Planet 13とあまり変わりません。 ただ、ソロになった分ウェンズデイのB級ホラーオタク趣味に磨きがかかったようです(実質彼のワンマンプロジェクトだったFrankenstein…も趣味全開ですが)。B級ホラーというものは、ある種のチープさが魅力になります。それを踏まえると、本作のサウンドのチープさと、安っぽい(それでいて愛すべき)モンスターのようなウェンズデイのボーカルはいい雰囲気出してます。こういう空気に乗せると、どんな悪口雑言もガキの幼稚な悪口です。「お前なんか死ねーー!!」レベルの。 ウェンズデイの根幹は、お菓子食べながらホラー映画観てたり、安っぽいけど面白いハロウィングッズ買い漁ってる子供と変わらないのかもしれません。 B級ホラーやハロウィンのチープな魅力が好きな方にお勧めしたいです。ハロウィンシーズン特有の毒々しいキャンディと一緒にどうでしょう(笑)。 そういえば、本作の帯にあったウェンズデイの肩書は「唯一無二のパーティー・ホラー・ロック・アーティスト」でした。 この「唯一無二」は「他に追随する者がいない!」と褒めるというより、「そんなことやってるのお前ぐらいだよ(笑)」と馴れ馴れしく肩を叩きたくなる意味合いに思えるのは自分だけでしょうか。