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ALICE IN THE NECROSIS (2007年)
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ALICE IN THE NECROSIS
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解説 - ALICE IN THE NECROSIS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-01-10 01:17:00)

2007年末発表の4thアルバム。
デビュー以来クオリティの高いアルバムをコンスタントにリリースし続けてきた彼等ですが、
一周年を記念するに相応しいアルバムを完成させました!
路線的には、これまで同様シンフォニックロックからの影響が強い歌モノという部分は
崩していませんが、今回はグロテスクなものに美を感じ孤独を好むという、ゴアメタラーと
良い友達になれそうな感性を持った(笑)少女の内面を描くというコンセプトのせいなのか、
中近東的なメロディや無機質なテクノビートが多く導入されSOUND HORIZONやZABADAK辺りとは
似ても似つかないような、禍々しさと耽美さ、キャッチーさが同居する作風になってますね。
前作、前々作ほどではないとはいえ、今回も何曲かでメタルを感じさせる部分がありますが…
六弦アリスの場合、単にリフが刻んでるから重低音が効いてるから早弾きソロがあるから
メタルっぽいみたいなレベルの低いメタリックさではなくて、ギターのメロディが歌メロ並に
印象的かつ鮮やかで、フレーズに妥協しないアレンジセンスにメタルっぽさがあると思います。
六弦A助さんってメタルバンドに在籍していた過去とかあるのでは…(憶測)。
あと、毎度の事ながらメロディは本当に素晴らしい。
一回聴いただけで虜にする即効性があるだけじゃなくて、その場面場面の感情に合ったメロが
出てくるのが凄い。…この人、「執着」だとか「親愛」だとかある感情を提示して、それを
即興でメロディだけで表現して下さい、みたいな課題があったとしたら、難なくこなして
しまうんじゃないでしょうか…。ヴォーカルもエモーショナルに感情を吐露したり、美しい
高音で歌い上げたりでメロディに込められた感情を増幅させてます。ああ、音楽って良いなぁ…(笑)
唯一文句を付けるとしたら歌詞かなぁ…せっかくダークなテーマがあるんだし、もっと深く
心の裡に切り込んでいって欲しかったかも。それこそ「痛絶」「葬ラ謳」のムックレベルで。
テーマは面白いけど、感動までは行かなかったかも…いや、音楽自体には心動かされまくりですが(笑)
はっきり言って名盤です、必聴…と言いたい所ですが、特に2nd以降の彼等の音源って
どれもクオリティが高くてどれを勧めていいか迷うんですよね…いっそ全部買いましょう(笑)



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