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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-05-27 20:22:00)

2007年発表の3曲入りEP。
2005~2006年に発表された2曲とVONのカヴァーという内容。
シンプルながらバンドロゴの映えるジャケットが美しく、購買意欲を煽りますね。

アルバムを2部に分け、そのそれぞれに「Side Piss off」「Side Fuck off」というサブタイトルを冠したり、ANTI-HUMAN,ANTI-LIFEのTNBMロゴを裏ジャケに載せたり、何故か最近HoestやCoraxが警察に捕まったり(笑)、反骨精神剥き出しながらもメロウな、質の高いメロディを聴かせてくれるのはやはりTAAKEといった所でしょうか。

メロデス好きもこっちの世界に引き込めそうな、クオリティの高い名作と言えた前作(3rd)に比べると、音質はやや軽めになりギターのザラザラした感触が強くなったため、少しプリミティブに近付いた感があったり、3曲目にミニマル要素の強い展開を設けたりしてよりブラックメタラーの好みに合わせた作風になったと思います。

そうは言っても、メロディセンスは前作同様素晴らしいため特にブラック好きでなくても、トレモロリフで哀メロを弾くパートでは、ノイジーさもそう気にならなくなってしまうはず。また、Hoestのマジギレヴォーカルも更に切れ味を増しているように思います。ミックス面でも両側から襲い掛かるような物にしていたり、迫力を増す工夫があるのも嬉しい。

音自体は決して敷居の高いものではありませんが、3曲入りにしては値段が結構高めなのが一番の高い壁かも(笑)。値段に見合った価値はもちろんあると思いますが、もしTAAKEをまだ聴いた事が無いのであれば、先にアルバムを聴いても良いかもしれません。



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