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MURDER NATURE (2006年)
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MURDER NATURE
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解説 - MURDER NATURE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2006-10-21 19:09:00)

2006年発表の1stアルバム。
ULVERの新作「BLOOD INSIDE」が余りにもメタルからかけ離れた音楽性だったため、
Garmはもうメタルをやらないのかと思ってましたが、こんな素敵なプロジェクトを始動させてたとは…。
音楽性的にはブラックではなく、どっちかというとゴシックでしょうか。
やはりGarmが関わっているだけあって、(特にヴォーカルアレンジ)一筋縄では行かない部分も
ありますが、彼がその朗々たる普通声で歌いまくっているせいもあって、かなりキャッチーな
作風になっていると思います。これぐらいキャッチーだと、案外EVANESSENCE辺りのファンでも
受け入れられてしまうかもしれません。MAYHEMのWolf's Lair AbyssやARCTURUSの
The Sham Mirrorなど、Garmが関わったアルバム、特に最近の音源って音質が良い事が多い
気がするんですが、このアルバムも多分に漏れず高音質です。各パートの音がクリアに
聴こえるのはもちろん、ギターは重低音がしっかりと効いていて、聴いてて耳に凄く心地良いサウンドです。
しかし、やっぱり注目すべきはGarmのヴォーカル。
今作は3曲目なんかでは軽いシャウトっぽい歌い方をしたりしていますが、基本的には
デスヴォイスはなくオール普通声。彼は低音域のダークなウィスパーから高音域のトリッキーな
情感を含むファルセットまでこなしていて音域が広いんですが、低域でも高域でも滑らかな
声質で発声出来るんですよね…。この歌の上手さ、表現力の高さには思わず聴き入らなければ
ならないものがあります。ブラック界ではやっぱりIhsahnやSimen辺りが普通声でも優れた
ヴォーカリストだと思いますが、好みは別としても彼らと比べても頭一つ抜けてる印象。
とにかく、個人的にはこのGarmのヴォーカルがメタルサウンドに乗るところを再び聴けただけでも至福。
もちろん楽曲の方も良いですし、大満足の作品です。



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