2002年5月10日にトイズファクトリーよりリリースされた9th Album。
オリジナルアルバムでは『Q』から約1年半ぶりのアルバム。
前作のベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』『Mr.Children 1996-2000』はメジャーデビュー10周年を控えた一区切りの意味合いが強い作品だったのに対して、本作はメジャーデビュー記念日の5月10日に発売された。
ベストアルバム発売時から「優しい歌」などのレコーディングは開始していたが、ベストアルバムのプロモーションやそれらに伴うライブ活動も相まって、本作のレコーディングの時間が滞り、結果的にベストアルバムの発売が先行することになった。発売前は全13曲収録予定とされていたが、後に全15曲になった。
桜井も語っているように、久々に前向きな内容のアルバムになっており、仮タイトルを『この醜くも美しい世界』にしていたが、鈴木が「『DEAR WONDERFUL WORLD』の方が良い」と発言した(鈴木がアルバムタイトルに対し意見を出したのはこのときが初めてらしい)ことにより変更され、最終的に『IT'S A WONDERFUL WORLD』になった。また、メンバーは『BLUE TO BLUE』など複数のタイトル候補があったことを示唆している。
歌詞カードにはメンバーそれぞれが動物と触れ合っている写真があり、撮影時はスタジオに早く来たメンバーから動物を選べるようになっていたため、最も遅く来た中川が残されていたヘビと一緒に写真を撮ることになった。
ライブツアー「TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD」「TOUR 2002 IT'S A WONDERFUL WORLD」を本作発売後に開催予定だったが、桜井が小脳梗塞で入院したことにより全公演中止となった。約半年の療養期間を経て一夜限りの復活ライブ「TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD IT'S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21」を開催した。
プロデュース:小林武史
チャート最高順位
週間最高順位1位(オリコン)
2002年5月度月間順位2位(オリコン)
2002年度年間順位6位(オリコン)
登場回数66回(オリコン)