1996年にフィンランド共和国北カルヤラ州キテーで結成されたシンフォニック/パワーメタルバンド。
1990年代後半にこの分野の音楽が躍進するうえで、最も重要な役割を担ったバンドのひとつとされ、またオペラティック・メタルの代表的存在である。
フィンランド国内において3番目に売れたアーティストで、自国だけで90万枚以上を売り上げており、またフィンランド出身のバンドとしては最も商業的に成功しており、世界で800万枚以上を売り上げている。
Tarja Turunenが歌う本式の声楽に基づくオペラティックなボーカルを武器に、ヨーロッパや南アメリカを中心に絶大な人気を得る。2005年にTarjaが解雇されるが、オーディションを経てAnette Olzonが加入し、2007年より新たに活動を開始していた。Anetteは2012年10月に脱退した。その後、元After ForeverのFloor Jansenがライヴセッションを経て、2013年に加入、彼女はソロ活動及び出産・子育てとも平行しながらフロントマンを務めている。
音楽性はゴシック・メタル、オペラティック・メタル、シンフォニックメタルなどとカテゴライズされる『The Phantom of the Opera』のような、文学をモチーフにした曲が多い。ただし、リーダーのTuomas HolopainenはNightwishがゴシック・メタルバンドであることを否定しており、「女性ボーカリストが歌うメロディック・ヘヴィ・メタル」“melodic heavy metal with a female vocalist”と説明している。
当初はボーカル、キーボード、ギターによるフォークのプロジェクトとして始動するが、すぐにドラムスを加えてヘヴィメタルへの接近を図る。2ndアルバム『Oceanborn』にてアトモスフェリックなシンセサイザー、クラシカルな歌唱、本格的なヘヴィメタルサウンドを融合させ、現在の音楽性を確立する。さらに4thアルバム『Century Child』よりベーシスト兼ボーカリストであるMarco Hietalaが加入し、本格的な男女ツイン・ボーカルの形となる。
バンドの主要な作曲者であるTuomasは映画音楽に強く影響を受けていることを繰り返し語っている。彼は好きな音楽家としてVangelisとHans Zimmerを、好きなバンドとしてMetallicaやPanteraを挙げており、これらのバックグラウンドに女性の歌声を乗せたスタイルは、Nightwishの個性となっている。
その後はNightwishに影響を受けたことを公言する者も出てきている。Simone Simons(Epica)が声楽を習い始めたきっかけは、15歳の時に聴いたNightwishのアルバムである。Sander Gommans(After Forever)は曲作りにNightwishが確実に影響を与えていると語っており、Nicole Bognerは彼女のバンド、Visions of Atlantisのファースト・アルバムにNightwishの影響があったことを認めている。Tuomasの親友でもあるTony Kakko(Sonata Arctica)もまた多くの影響を受けていると発言している。
Current members (リーダーはTuomas Holopainen)
Tuomas Holopainen(Tuomas Lauri Johannes Holopainen) – keyboards, piano, synthesizers (1996–present), male vocals (1996–2001)
Emppu Vuorinen(Erno Matti Juhani Vuorinen) – guitars (1996–present), bass (1996–1997)
Jukka Nevalainen(Jukka Antero Nevalainen) – drums, percussion (1997–present; hiatus: 2014-present)
Marco Hietala(Marko Tapani Hietala) – bass, male vocals (2002–present)
Troy Donockley – uilleann pipes, tin whistle, bodhrán, backing vocals (2013–present; session member: 2007–2013)
Floor Jansen – lead vocals (2013–present; session member: 2012–2013)