96年発表の2nd(この年には、以前のレーベルメイトCradle of Filthが「Dusk and Her Embrace」を発表してますね)。ちなみにBal-Sagothというバンド名はロバート・E.ハワードの小説から取ったそうで。 Cradle of Filthがホラー風味のデカダン世界を構築したのと同様のレベルで、こちらはダーク・ファンタジー・サーガを物語っています・・・いや、その情熱の迸り加減は、推測ですけど、両バンドの全アルバムの中でもこれが一番ではないですかね。だってアルバムタイトルからして長過ぎでしょう?略になってない!曲のタイトルはもっと凄い事になってまして、それはもう、「この曲を聴け!」に登録するの嫌になるくらいっすよ。 曲の方も、やりすぎなシンフォニック・シンセと抑えきれない突貫ブラック根性が矢継ぎ早に「これでもか!」というほど繰り返されるシンフォニック・ブラック・アホ・メタルです(良い意味で)。サーガの世界観にに酔い過ぎてか曲単位では印象に残りにくい感じですが、そんな小言言うよりこの愛すべきB級メタルと共に叫んで暴れまわる方が100倍楽しいですね。 ま、さすがに彼らも全体的にタイトルが長過ぎると反省したのか、次のアルバムではその辺考慮されています。 3rdアルバムのタイトルは、「Battle Magic」・・・そりゃ略し過ぎだろ!