正直タイトル曲は好きじゃないんだが(ST.ANGERアルバム自体は大好き)何を目当てで買ったのか?と訊かれたら迷わずこう答える。残り6曲のライブテイクが聴きたかったから、と。全てが初期3枚からの曲で、特に最初の2枚「KILL~」と「RIDE~」のスタジオ盤は特にジェイムズの歌があまりに若くて未熟すぎて(それがまたかっこいいんだが)ぜひ最近のジェイムズのバージョンを聴いてみたかったんだが、これがメチャクチャかっこいい。お気に入りは「THE FOUR HORSEMEN」「RIDE THE LIGHTNING」「HIT THE LIGHTS」で、渋さを増したMETALLICAが味わえる。まあ、初期の荒々しさこそMETALLCAって言う人にはあまりオススメできないが、シングルというよりライブミニアルバムとして買っても損はないだろう
「ST.ANGER」を持ってる身にすれば「THE UNNAMED FEELING」の為だけにまず買うはずがないであろうシングル。まずこの一曲の新曲目当てに買うなら「ST.ANGER」を買えばいいんだけど(それを言ったらコレクターには悪いがw)。じゃあ、この作品の魅力は何か?と言うと、↑で仰られているように、その残り6曲のライヴテイクだ。これはライヴミニアルバムとしても差し支えないと思いますね。あくまで主旨はこの新曲だが、シングル1曲に対してライヴテイクの曲数の多さがお得かも。むしろ初期のこれら6曲のライヴテイク狙いで買っても痛い目には遭わないと思うけど。 曲順について触れておくと、アルバムの冒頭にその新曲「THE UNNAMED FEELING」があり、②「THE FOUR HORSEMEN」、③「DAMAGE, INC.」、④「LEPER MESSIAH」、⑤「MOTORBREATH」、⑥「RIDE THE LIGHTNING」、⑦「HIT THE LIGHTS」という感じになっている。②~⑦は1stから3曲、2ndからは1曲、3rdからは2曲というライヴテイクで構成されている。個人的には「RIDE THE LIGHTNING」と「HIT THE LIGHTS」、これら初期2作からのライヴに惹かれた。今思えば初期のジェイムズに関しては「がなる」歌唱こそにメタリカのあの面影を浮かばせてくれる一つの魅力だが、もはやモンスター・バンドと化したメタリカの現代に向けた新たな章とも受け取れるような貫禄を感じさせられる。引き出される楽曲の潜在能力にどこか「S&M」のときのような再構築劇も感じさせられた。(大袈裟かな‥でも、「S&M」以上とは到底言えないねー)ファン・アイテムではあると思うが、ひょっとするとメタリカをあんまり知らない人でもぶっ飛びそうな可能性があるアルバムかも。ともあれ、未聴の人は聴いてみるのもいいと思います。