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CRYSTAL LOGIC (1983年)
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CRYSTAL LOGIC
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解説 - CRYSTAL LOGIC
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. せーら ★★ (2004-03-11 21:39:00)

83年発表の傑作3rdアルバム。
ジャケットアートは、砂の大地にそびえる城を前に、武器を振りかざす戦士の図。このB級臭さがたまらない。
アメリカのバンドながら、サウンドは完全にNWOBHM的。そしてドラマティックに展開する曲構成等、非常にCIRITH UNGOLと共通しています。
CIRITH UNGOLほどではありませんが、ヴォーカルに少々癖があって、独特の声質でメロディーを伸びやかに、ふにゃふにゃに歌う(?)。格別上手いわけでもありませんが、ついつい一緒に歌いたくなってしまう魅力があり、アルバムの一番の聴き所となっています。
NWOBHM的でドラマティックな名曲「NECROPOLIS」「FLAMING METAL SYSTEM」「CRYSTAL LOGIC」他、12分にのぼる大曲「DREAM OF ESCHATON」など、楽曲粒揃いで一気に聴けます。
NWOBHM、大仰メタルが好きな方に激!オススメです。ただしマニアックな作品なので専門店じゃないと手に入らないかも。




2. 聖なる守護神 ★★★ (2016-10-16 18:38:45)

 ココ最近、首領(ドン)という言葉を耳にすると、どうも"都議会の首領(ドン)!?"などの悪いイメージが付きまとってしまうが、こちらは(勿論、良い意味でだが)正しくUSカルトメタル界の首領(ドン)と云って良いバンドで、そしてその中心はマーク・シェルトンというオヤジ。ここ日本では多くの名作を発表していながら全くの"蚊帳の外!?"という扱いを強いられているが、その多くの作品の中でも本作こそは初期を代表する名盤中の名盤だ。
 どの曲がとかいう野暮な事はヤメにする。とにかく聴いてみてほしい、そのアンダーグラウンドに根差したドラマティックな名曲たちを...これこそメタルなのだと気付くはずだ。
 未だに時代を完全に間違っているのでないのかと思わせる服装でステージに上がり続けている姿には敬服するし、涙も出てくる。あのジョーイ・ディマイオはいつしか金儲けに勤しむ事に全力を傾ける様に変貌してしまったが、この男は違う...コンポーズ力に限界を感じない。そしてその根幹に位置するのが本作の3作目に他ならないのである。メタル好きなら必聴である。

※今こそ、このMANILLA ROADをラウドパークに招待すべきであるとここに進言したいと思う。




3. cri0841 ★★★ (2020-08-15 21:35:50)

カンザス州ウィチタ出身。CIRITH UNGOLと並ぶエピック・メタルの始祖の3rd。彼らの代表作と言えばコレでしょうかね。
カルト・メタルの常でヴォーカルがヘロいけど、CIRITH UNGOLよりは随分と聴きやすい(当社比)。後追いの耳からすると、
アイアン・メイデンと言うかNWOBHMっぽい。アメリカ産とはとても思えない。世界観はコナン・ザ・グレートだそうだ。
表題曲は文句なしの名曲ですよ。




4. 失恋船長 ★★★ (2023-12-28 02:12:40)

勝負となる通算3枚目のアルバム。前作にあった無理目のハードさ、少々ぎこちなく窮屈に感じた音楽性だったが、今作は1stアルバムにあったスペースロック、プログレ、そして70年代的アメリカンハードサウンドを無理なくミックス。その為1983年としては古めかしいサウンドを展開しているが、それらが非難対象になるはずもないのだが、このバンドが日本のメディアで好意的に紹介された事は一度も無く、今作も黙殺。エピックメタルと後に呼ばれるサウンドの芽吹きに立ち会う事となる。

鼻にかかったマーク・シェルトンの歌声も無理に力むことなく素直に歌上げ、新時代の到来を告げるメタルサウンドを受け入れ幅広いスタイルを研磨する運びとなっている。今まで以上にキャッチーさもましたリフワーク、玄人好みのソロとマーク・シェルトンの奏でるギターサウンドは、今まで以上に説得力が増しバンドサウンドの核となっている。

低音の迫力不足は如何ともしがたいのだが、それでも十二分程、このバンドが指し示す方向性は見えており、メタルに対する従順なる姿勢は大いに評価出来る。組曲として聴く⑧と⑨はトータル12分越だが全く飽きさせない。その濃密な世界観に無駄はなく、これぞエピックメタルと呼びたくなる濃度にむせ返る。

彼らは見事、3枚目のアルバムで自分たちの進むべき道を切り開いた未開の地となるエピックメタルの世界へ、その道のりはけして平坦なモノではないが多くのフォロワーを生み出し、このジャンルの総帥たる地位を築いた。今作はそういう意味でも記念碑的な一枚だ。

ここからは余談だが、ワタクシのメタル人生はラウドネスの1stを聴き雷を撃たれた、そしてすぐさまメタリカに出会いスラッシュメタルなる音楽に魅了されることになる。当時、スラッシュメタルは新興勢力で現役バリバリの批評家からの評判はイマイチ良くなかった。
スラッシュとはパンクロックとメタルの融合みたいな紹介をされ、NWOBHMからの派生と思われていなかった。
なにより当初は馬鹿にされ、KISSやクイーンなどに影響を受けたであろう70年代のロックを聴いていた批評家からのウケは悪かった。それがアメリカのラジオステーションでメタリカ人気に火がつき始めると、いち早くゴット伊藤が反応。即座に手のひらを返し、メタリカを絶賛した。その変わり身の早さをワタクシは忘れない。メディア論は全く信用しない。影響も受けないが信条である。
当時、ワタクシの回りも、ある日を境にメタリカ最高だもんね。嫌な奴らだなと思いましたよ。
そういう万年ニワカメタラーと呼ばれるメディア論者に殺されたバンドは数知れず、このバンドもその一つでした。

これも付け加えたい。ひげ面のベルボトムファッションは1983年にダサかったろう。しかし、このバンドのように迎合せずにやりたいことを貫く姿勢はメタル以外の何物でも無い。ワタクシは初期のメイクバリバリなモトリークルーをみて恥ずかしいと思った。スパッツや全身タイツに身を包むバンドも同様、フワフワヘヤーのグラム系バンドも同じ、ラットに代表されるボリューミーなヘヤーにカットTシャツに一度も憧れた事が無い。80年代中期から後期へ向かうメジャーなメタルシーンは異様でしかない。
だから、このバンドの音楽が古いとか見た目がイケていないは、評価とは無関係である。それがレビューでコテンパンにやられるのだから恐ろしい。雑誌のレビューなど糞食らえである。
そんなワタクシでもBURRN!にはお世話になりましたね。反面教師でもあったし、ある意味、唄モノロックを教えてくれたのは、BURRN!である。何より一番驚いたのは、上手い下手を重要視していなかったこと。色んな意味で目から鱗であり。ワタクシの見聞を広めてくれました。そういう意味で毎年お中元お歳暮を贈りたい程なのだが、今となってはセピア色の思い出ですね。



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