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CONQUEST (1980年)
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CONQUEST
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解説 - CONQUEST
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 柴が2匹(会社から) ★★ (2003-11-03 18:12:00)

当時はアメリカン風だとか売れせんだとか、ニューボーカルのジョン・スローマンが
ヒープにあっていないとか散々でした。
もちろん今でのヒープで一番、影の薄い作品のように評価されているのでは???
基本的に80年代初頭の英国HRブームの中、POPなアルバムを作っちゃうとこがお茶目すぎます。
しかし、いくらキャッチャーとはいえ英国独特の湿り気な健在!
サウンド的には前作の拡大解釈的作品。多分、アメリカン・ハード・プログレや言葉は良くないですが
産業ロック系が好きな方にはOKな作品なのでは???




2. 杉本 剛 ★★ (2008-03-09 03:01:00)

1980年2月発表の第14作。元ローン・スターのジョン・スローマン(VO)と、元マンフレッド・マンズ・アース・バンドのクリス・スレイド(ds)を迎え、久々にチャートインした作品。ケン・ヘンズレーが反対したというジョンの参加により、バンドのイメージはまたもや大きく変化している。表現力は豊かではあるものの、ジョンのボーカルスタイルはヒープには合わないというのがケンの意見であった。ハード・ロックともプログレとも言い難く、ポップセンスも加わった独特の作品であり、何とかクオリティーを維持したものの、時代の音とは明らかにズレがあった。この違和感に耐え切れずにケンはバンドを抜け、ついにオリジナルメンバーはミック一人となってしまう。因みにFEELINGSは、前ボーカリストのジョン・ロートンが歌ったバージョンがあるが、かなり軽快で趣が異なっている。それにしても、ケン・ヘンズレーより長身のジョン・スロ-マンは、ステージ栄えはよく、クリスのスタカート・ドラムも半ズボンみたいな形で、当時のヒープは視覚的にも独特の時代だった。(但しアルバムにはステージ写真はない。)



3. 火薬バカ一代 ★★ (2010-09-01 21:56:00)

有名な「硫黄島に星条旗を掲げる海兵隊」の写真をモチーフにしたジャケットが目印の、'80年発表の13th。
櫛の歯が抜けるように有力メンバーが脱退していき、三代目シンガーとして元LONE STARのジョン・スローマンを
迎えレコーディングされた本作は、前任者達とは全く異なる歌唱スタイルの新Vo、これを最後にバンドを去る
ケン・ヘンズレー(Key)の影の薄さ、単なるリズム楽器以上に「URIAH HEEPらしさ」の創出に貢献していた
リー・カースレイク(Ds)の不在、それに産業ロック化が一層押し進められたポップな楽曲の数々とが相俟って、
これまでの作品群との連続性に欠ける作風は、確かに「バンド史上最大の問題作」との評価もむべなるかな。
一方で単純に1枚の作品として評価した場合、↑上の方々が仰られている通りそんなに悪い作品じゃないですよ、これが。
確かに「らしさ」は希薄なれど、ダイナミックな曲調にジョン・スローマンのソウルフル且つファンキーな
歌唱が映える①や、メロウな導入部を経てハードに駆け抜け、最後は再びメロウに締め括られる⑦、
アルバムのフィナーレを大いに盛り上げる泣きのラスト・ナンバー⑧といった楽曲は、間違いなく「名曲」と
評して問題のないクオリティを有しているし、その他の楽曲も、ポップだがメロディは非常にキャッチー。
少なくともミック・ボックスの提案する「フリスビーにして遊ぶ」アイデアは断固としてお断りしたい1枚(笑)。




4. 夢想家・I (2012-03-10 02:05:41)

モノトーンのシリアスな感じのアートワークに「征服者」という仰々しい邦題、これはもしかして重厚な英国HR路線の復活かと期待して聴いてみたら流れてきたのは…
…HEEP史上最もライトでPOPな内容でアートワークと中身のギャップにかなり唖然となったアルバムです、従来のイメージとは完全に別モノになってますが意図的にオシャレな感じにしようとしたであろうサウンドは耳当たりの良さは抜群で今の耳で聴いても古さが無い点はなかなかすごいのではないでしょうか、センスの良さを感じます。
間違っても名曲に感動するようなアルバムではありませんが何かしながらBGMとして流すのにはもってこいだと思います(←前にも「HIGH AND MIGHTY」で同じようなコメントしてますが)。
3代目ヴォーカリストのジョン・スローマンもこのアルバムの作風には合っていますね。




5. 失恋船長 ★★★ (2018-05-14 14:40:27)

稀代の名シンガー、ジョン・ロートンをアルバムを作り上げるもロートンがバンドに嫌気をさしたのか脱退。そのせいでアルバムはお蔵入りの憂き目にある事に、そんな内部分裂はドラムのリー・カースレイクにも伝染、存在感のあるドラムプレイでバンドを支えていたが、楽曲制作にも影を落とす重大な脱退劇だった。
二人の主要メンバーを失う中で新たに手にした仲間は、ルックスのよいジョン・スローマンと(ロートンはクラウス・マイネみたいにハゲあがってたもんぁ。今は金髪のヅラかぶってるけどね)クリス・スレイドが加入。
新たなるロックの幕開けを迎える80年代に向け、バンドが勝負を掛けたのが、スローマンのエモーショナルヴォイスを生かした前作の流れを組むスタイルで勝負。

良くスローマンのせいで台無しになったと言われる今作なのだが、やはり商業性も高めたいミック・ボックスと、自身のプレイを前に出したい、ヘンズレイとの軋轢もあったのか、今作におけるケン・ヘンズレイの影の薄さが全てに影響を与えたと思う。
彼が協力した形で、この方向性に進んだのか、それともやる気をなくしていたのかは分からないが、その辺りがHEEPらしくないと言われる最大の要因だろう。
その中でも、ジョン・スローマンは線は細いが朗々と歌いあげ、前任者達とは違う解釈のヴォーカルスタイルで新しい風を吹き込んでいます。
トレバー・ボルダーのベースが耳を惹く②、ジョン・ロートンの声が聞こえてきそうな味わい深いポップな③、ミックのエモーショナルなギターがカッコいいバラードの④、仕掛けの多い大作ナンバー⑦、これぞスローマンな歌声が味わえる⑧と、やはり、その辺のバンドでは出せない空気はHEEPならでは、タイプは違えど説得力はありますよね。

のちにお蔵入りしたロートン時代のアルバムがブートで出回り、今作から③④はロートンヴァージョンもあり両者の違いを味わえるのもチョイとした話題でした。そしてオフィシャルな形で未発表曲を収録した4枚組のベスト作『A TIME OF REVELATION』で確認する事も可能ですのでマニアは要チェックでしょう。



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