1STの曲を再構築したアルバムということでリミックスとは意味合いが違うと思う。計40分ぐらいの楽曲群を70分ぐらいに引き延ばし、全然中だるみさせない構成力は見事である。ポイントはオリジナルの印象的なメロディーを様々なアレンジで聞かせてくれるところ。そして「オリジナルのあの音作りは何だったんだ?」というぐらい音質と音圧が向上していて、POINT OF AUTHORITYやCRAWLING、ONE STEP CLOSERなどロックチューンではオーケストラを取り入れたりして荘厳な雰囲気になっている。一方IN THE ENDとHI VOLTAGEではラップをかなり多くして新鮮。中でも自分はノリが良くなって女性ヴォーカルと競演しているMY DECEMBERが一番好き。 トータルとして優れたアルバムであり、今聞くと1STと2NDの橋渡しの意味合いを強く感じる。