1968年、イングランド、ロンドンにて結成されたロックバンドである。
各メンバーの担当パートにおける実力に裏打ちされた感性や音楽性、ドラムスの独特のグルーブ感、当初Jimmy Pageが中心になり、後にRobert Plant、John Paul JonesそしてJohn Bonhamも参加しはじめた楽曲は、ブリティッシュハードロックの聖域と呼ばれた。 ライブでは即興演奏をし、「Whole Lotta Love」や「Dazed and Confused」、「No Quarter」などは30分以上に及ぶこともあった。一般に単なるハードロックバンドの一種であると誤解されやすいが、典型的なハードロックにとどまらない楽曲が非常に多い。アコースティックギター中心の曲も多く、トラッド、メローなバラード調をはじめ、民族音楽的要素、ファンク、サイケデリック等々、様々な音楽を取り入れ、自分達流に作曲・演奏し、1980年に解散するまで、その音楽的独自性を高めていった。
Led Zeppelinは結成当初トラッド・フォーク・ロックバンドとして活動する構想もあったといわれている。これは、Pageのフォーク嗜好とプラントの民族音楽嗜好などもあってのことだったが、結果的にJohn Bonhamというヘビーでパワフルなグルーヴを持つドラマーを得たことにより、バンドは基本的に轟音のロックを志向することになる。
PageとPlantのフォーク・トラッド嗜好も「Stairway to Heaven」をはじめ、Led Zeppelinの様々な曲に大きく影響している。
1980年9月24日のドラマーのJohn Bonhamの事故死(過剰飲酒後の就寝時に吐瀉物が喉に詰まったための窒息死)によって、同年12月4日に解散を表明した。後継者として何名かのドラマーが名乗りを上げ、バンドでも人選について議論されたが、Bonhamのドラミングには余人の模倣を許さないほどの特徴があり、彼のバンドサウンドへの貢献度は非常に高かったため、「彼なしでのバンド継続は無理」と判断された。
レコードセールスの世界総売り上げは2~3億枚と推定されており、アメリカだけでも1億1150万枚を記録している。
Band Members(リーダーはJimmy Page)
Jimmy Page – guitar (1968–80; 1985, 1988, 1995, 2007)
Robert Plant – lead vocals (1968–80; 1985, 1988, 1995, 2007)
John Paul Jones – bass guitar, keyboards (1968–80; 1985, 1988, 1995, 2007)
John Bonham – drums (1968–80)